福井小・憩いの場藤棚スペースに石テーブル 上福井の石材店で働く野元さんが寄贈【舞鶴】
投稿日時:2009年01月16日(金)
福井小学校(間縞純一校長、児童178人)に設けられた藤棚のスペースに、上福井の石材店で働く野元一人さん(43)が、このほど大きな石テーブルを設置し寄贈した。藤棚は夏には木陰を作って子供たちが涼むなど憩いの場になっている。老朽化した木製テーブルに替わって、青井小と福井小の校歌の歌詞を天板に刻み、両校の統合記念にもしている。 校門左のグラウンドに面した位置にある藤棚は、6月ごろには藤の花が咲き誇り、日陰を求めて子供たちが集ったり、野外学習の際には、この下のテーブルを机替わりにして活用などする。また、地元の福井少年野球クラブが同校グラウンドで練習する時には、保護者らがここから練習を見守っている。 藤棚の下にあった木製テーブルが長年の風雨にさらされ朽ちてしまい、昨年夏に撤去した。その後は、保護者たちが替わりのテーブルを置いていたが、学校側でもテーブルの設置を検討していたところ、息子が同校に通う野元さんが朽ちたテーブルの様子を見て、父の隆さんが営む石材店の仕事に使った残材があったことから、活用して石テーブルを寄贈することにした。 花崗岩の石テーブルは縦73センチ、横294センチ、高さ70センチ。地面に穴を掘って基礎を打ち、土台を据えた。その上に3枚の石板を組み合わせた天板(厚さ15センチ)を載せてボルトで止めている。天板には、2005年に統合された青井小と福井小の校歌が2番まで刻まれる。 野元さんは「ちょうどいい材料が手元にあり、何かに使えないかと思っていました。石テーブルが藤棚にあることが自然になるように、みんなに親しんでもらえれば」と話す。間縞校長は「子供たちや地域の人にとっての憩いの場を、統合記念の場にもしていただき感謝しています。卒業していく子供たちにとっても思い出の場にもなるでしょう」とお礼を述べた。
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