山口さんら内モンゴル井戸掘り報告と支援呼びかけ 11月8日のチャリティーコンサートに同地出身の演奏家たち【舞鶴】
投稿日時:2008年10月31日(金)
各地で大道芸のちんどん公演をするグループ「あかりちんどん」の山口年子さん(52)=余部下=たちが、6月にボランティアで取り組んだ中国内モンゴル自治区での井戸掘りの報告と、今後の支援を呼びかけるチャリティーコンサートを、11月8日午後7時から北吸の市政記念館で開催する。井戸水によって沙漠が緑の畑になった様子を紹介し、同地出身の演奏家たちが民族音楽と舞踊で感謝の気持ちを伝える。内モンゴルを公演で訪れたのをきっかけに出会ったホルチン草原出身の歌手、チャン・チチガさんから旱魃で沙漠化が進み、牧草が生えずに家畜が死に子供たちも学校に行けない故郷の窮状を知り、井戸を贈ろうと山口さんと友人らが募金を始めた。六月に現地に向かい、村人たちと深さ57メートルの井戸を掘り、水が勢いよく地上に湧き出た。8月に現地を再訪すると、雨が降らない状況は続いていたにもかかわらず、わずかな植物しか生えず砂ばかりの地が、約2カ月で一面の豆と牧草の緑の畑に変わっていた。村人たちは豆を収穫して現金収入を得て、井戸の維持費に当てる計画を立てている。山口さんらは来年以降も別の村で井戸掘りを続けていく。8日のコンサートにはチチガさん、ソルトさん、オッドン・チチガさんらモンゴル出身の六人が歌や馬頭琴、舞踊を披露する。いずれも母国で音楽を勉強した後、来日して各地で演奏活動を続け文化交流に務めている。入場料は1000円で収益金は来年の井戸掘りに活用する。チケットの問い合わせはギャラリー・サンムーン(電話63・4858)。山口さんは「2カ月で一面沙漠が緑に変わっていてびっくりした。村人たちはこの緑を見て、安心感に包まれていたようです」と話していた。来年現地の学校も訪れる予定で、文房具やリコーダーを子供たちに贈りたいとする。使っていないリコーダーの寄贈も呼びかけている。
【問い合わせ】電話FAX64・1090、山口さん
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