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廃線から36年、旧国鉄中舞鶴線と沿線地域 11月16日まで余部下・三浦写真館で懐かしい写真展【舞鶴】

廃線から36年、旧国鉄中舞鶴線と沿線地域 11月16日まで余部下・三浦写真館で懐かしい写真展【舞鶴】

投稿日時:2008年11月11日(火)

懐かしい写真と撮影した三浦さん

廃線から36年が経った国鉄中舞鶴線とその沿線地域に関係した写真が、余部下の三浦写真館で展示されている。同館経営の三浦日出夫さん(77)が終戦後から昭和40年代までに撮影したもので、立派な中舞鶴駅の全景、ツルハシなど手作業による国道の改良工事、駅前を歩く4頭のゾウの姿など懐かしい様子の写真25点が並ぶ。展示は11月16日まで。海軍の軍需物資を運搬するため、1904(明治37)年、新舞鶴駅(現東舞鶴駅)から中舞鶴町の海軍工廠までの専用線が国策として建設。1919(大正8)年に新舞鶴~中舞鶴間の国鉄中舞鶴線が開業し、東門駅(後の北吸駅)と中舞鶴駅が設けられた。戦争末期には1日に約5000人が利用したとされる。中舞鶴駅近くで生まれ育った三浦さんは、写真店の仕事のかたわら引き揚げやまちの様子を撮影し、その写真の数々は新聞などに掲載され貴重な記録となっている。今回は中舞鶴線に関する写真を紹介。駅の全景と国道を走るトレーラーバス、駅ホームの空き地が野菜畑となり戦後の食糧難を示すもの、駅近くの海辺でのんびりと釣りをする風景など、歴史の1コマが活き活きと伝わる。来場した余部下の元国鉄職員の田丸昭恒さん(76)は、昭和20年から27年まで東門駅、同27年から30年まで中舞鶴駅に勤務した。「春になると駅から共楽公園の桜を眺め、聞こえてくる芸者ワルツの歌をいつの間にか覚えてしまいました」と、懐かしそうに写真を見て三浦さんと往時を話し合った。
【問い合わせ】電話62・3634、同館

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