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沖縄へヨット一人旅、5月 4日に南の海を目指し出発 佐伯さん(北吸)が今回で念願の日本一周巡航達成 【舞鶴】

沖縄へヨット一人旅、5月 4日に南の海を目指し出発 佐伯さん(北吸)が今回で念願の日本一周巡航達成 【舞鶴】

投稿日時:2009年05月01日(金)

久米島を目指す佐伯さんと愛艇「翔鶴」

 舞鶴ヨット協会所属の佐伯叔久(よしひさ)さん(65)=北吸=が、愛艇の「翔鶴」に乗り込み、沖縄・久米島までの往復の一人旅に出掛ける。すでに3年間をかけて本州や北海道などの一周を終えており、今回の南西諸島を回れば念願の日本列島一周の巡航を達成する。南の海を目指し5月4日、吉田のハーバーから仲間に見送られて出発し、3カ月かけて各地に寄港しながら約4100キロを航海する。船乗りに憧れていた佐伯さんは海上自衛隊に入隊、在職中からウインドサーフィンを楽しみ、自らの力で操るヨットで日本の港を巡る夢を膨らませ、全長8.3メートルの中古ヨットを購入。輸送艦の機関長兼副長を最後に退職後、定期船の船長を務めながら、6年間かけ長距離用にヨットを改造した。日本の領土から約32キロ以内を航海できるオール沿海の資格を取得し、準備を進めた。2004年5~7月に九州と四国、05年6~8月は北海道、06年5~8月に本州を各港に寄港しながら1人で一周した。早い潮流に操舵装置が壊れるなどのアクシデントを越え、寄港先で地元のヨットマンや漁師の歓迎を受け、旅の思い出を作った。07年残る沖縄行きを計画したが、仕事などで延期した。今回は舞鶴から一路西に向け九州を南下、奄美大島や沖縄・久米島の南西諸島まで往復する。その間61港に寄り8月中旬に帰港予定。鹿児島南側の悪石島などのトカラ列島は、黒潮の流れが速く一番の難所だが、7月の皆既日食の絶好の観測地点とされる列島の海から眺めたり、長距離航海のヨットマンが集う奄美大島の古仁屋港での交流を楽しみにする。佐伯さんは「南方の美しい海でのセーリングと船での生活が楽しみ。困難にチャレンジしての達成感を味わいたい」と、珊瑚が広がるエメラルドグルーンの海へ気持ちが弾む。旅の様子は携帯電話でブログ「翔鶴巡航日誌」に書き込むことにしている。

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