「飛聲」短歌会会員の生野さん(魚屋) 第一歌集自費出版、内面の自分の心詠む 【舞鶴】
投稿日時:2009年07月03日(金)
50歳から短歌を始め、家族や社会からの刺戟に反応して詠みつづけている「飛聲」短歌会会員の生野玲子さん(80)=魚屋=が、このほど第一歌集『ポシェット』(A5判224ページ、不識書院刊)を自費出版した。歌集は、全国各地の短歌結社などに送り、同好の仲間から「明るくさわやかな作品。私も力を与えられる」と賛辞を綴った手紙が届いている。生野さんと短歌の出会いは、舞鶴市教委主催の「短歌講座」。「鉛筆1本、ノート1冊で感性を表現できる」と教えられ、短歌づくりを始めた。受講修了後、昭和56年に同講座の講師を務めた歌人・西村尚さんの所属する「古今」短歌会に入会。その後、平成7年に西村さんが立ち上げた「飛聲」短歌会に入会した。歌集は「春の楽章」「なに色の夢」「桜の後も」の各章題とともに、「飛聲」短歌会の平成7年から17年までの10年間に詠んだ歌の中から選歌した500首を収録している。タイトルの「ポシェット」は、青森・山内遺跡を旅行で訪れて詠んだ歌「今流行るポシェット既に青森の遺跡にもあり歩みのほどは」から採った。500部作成した歌集は、批評を仰ぐため、「飛聲」短歌会の会員らに配布した。これまでに同好の仲間から約200通の手紙が寄せられた。生野さんは「歌に共鳴された感想が多く感謝しています。これからも内面にある自分の心を通して感じるものを歌に詠んでいきます」と話している。
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