まつゆき 自衛艦旗返納
投稿日時:2021年04月13日(火)
海上自衛隊の護衛艦「まつゆき」が7日、昭和・平成・令和と3つの時代を通じた35年におよぶぶ防衛任務を終え、海自北吸岸壁で自衛艦旗返納の日を迎えた。護衛艦「まつゆき」は全長130m、基準排水量3050t。乗員約200人。「はつゆき」型護衛艦の9番艦として、1986年3月に就役、海上自衛隊システム艦の先駆けとして登場した。東西冷戦の最中、護衛艦隊の「8艦8機体制」を構成する主力汎用護衛艦として日本の平和と安全に貢献した。就役前、1985年8月の日本航空123便の墜落事故では、海上捜索活動に即応し、その垂直尾翼部分を発見、当時の中曽根首相から感謝状を受ける功績で、その艦歴の華々しいスタートを切った。就役後は呉、2010年からは舞鶴を母港として、海上防衛に留まらず、1995年1月に発生した阪神淡路大震災の被災者の救助にあたるなど多方面で活動を続けた。日本の安全保障環境が目まぐるしく変わる時代に、その最前線で海上警戒監視任務にあたるほか、初級幹部自衛艦の育成と諸外国との国際交流を行う練習航海に従事、国内外の観艦式にも多く参加した「まつゆき」の総航程は地球40周分に相当するという。返納式で、舞鶴地方総監部の伊藤弘総監(海将)は「まつゆき」の活躍をふりかえり「まつゆきの除籍により護衛艦隊から『ゆき型』護衛艦が姿を消し、ひとつの時代に幕が下ろされるが、まつゆきが成し遂げた多大な成果と勝ち得た信頼は、決して忘れられることなく護衛艦部隊のDNAにしっかりと刻まれ、部内外で語り継がれていくものと確信している」と訓示し、第28代まつゆき艦長、原弘章2等海佐以下80人の乗員の新たな飛躍を願い、激励した。
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