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市指定・府の登録無形民俗文化財「 吉原の太刀振」 4年に1度、11月3日朝代神社奉納へ練習始まる 【舞鶴】

市指定・府の登録無形民俗文化財「 吉原の太刀振」 4年に1度、11月3日朝代神社奉納へ練習始まる 【舞鶴】

投稿日時:2009年09月08日(火)

保存会会員から指導を受けるまつり子たち

 市指定文化財と府の登録無形民俗文化財になっている吉原の太刀振(たちふり)を、11月3日の朝代神社秋季祭礼に奉納するのに向け、演じ手たちが吉原小学校体育館で練習に取り組んでいる。4年に1度演じられるもので、2人1組になって小太刀など8つの型を披露する。まつり子と呼ばれる男子の園児から社会人までが、保存会会員の指導できびきびとした動きを見せている。吉原の太刀振は、関が原合戦時の田辺籠城戦で西軍に包囲された際、功のあった吉原の漁民に細川氏が許した武道の型を伝えたものが由来という。地元に残る同神社祭礼の飾り物の傘鉾には、寛政9(1797)年9月の墨書きがあり、歴史を伝えている。昭和3年まで継続していたが、戦争が激化するのに合わせしばらく中断し、昭和29年に再開され4年に1度奉納されるようになった。当初は東吉原地区の長男のみで担っていたが、少子化で人の確保が難しくなったため、東西の吉原地区で行うようになり、さらに今年から匂崎地区の子供も参加している。元まつり子の吉原太刀振保存会(嶋田勉会長)が伝承に努める。社会人が演じる大薙刀、10歳前後の少年が演じる小太刀など年齢別に八つの型で、まつり子の18人はそれぞれの指導者から、目線や足の立ち位置、棒を持つ手の場所など注意を受け練習に励む。嶋田会長は「練習には吉原を出た元まつり子も応援に駆けつけてくれます。神社での奉納が終わり小学校の運動場で最後の演技をする時には、地元の人が拍手喝采で出迎え何度見てもいい光景です。祭りが地域を結ぶつけています」と話す。小薙刀を演じる城北中2年の橋本侑弥君は「4年前に見た小薙刀の演技に近づけるようにしたい」と練習する。11月3日に南田辺の舞鶴公園などで奉納する。

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