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約40年ぶりにに水車復活、地域のシンボルへ 杉山地区「ゴットン、ゴットン」と懐かしい音響く【舞鶴】

約40年ぶりにに水車復活、地域のシンボルへ 杉山地区「ゴットン、ゴットン」と懐かしい音響く【舞鶴】

投稿日時:2009年09月15日(火)

設置された木製の水車

 大杉の名水や棚田で知られる舞鶴市杉山地区で、地元住民やNPO法人名水の里杉山、府、市、府立北桑田高校(京都市)が協力し、約40年ぶりに水車を復活させた。完成した水車と小屋で11月、地域で収穫した米と蕎麦を精米・製粉するほか、名水で回す水車として村づくりのシンボルにしていく。「ゴットン、ゴットン」と懐かしい音が近く杉山に響きわたる。青葉山中腹に位置する杉山では地域の活性化を目指し、NPOなどが中心になり、市民農園の開設や石窯によるパン作り、地元の酒米と名水による地酒づくりなどを行っている。約40年前には回っていた水車の復活も計画し、約1年前から関係機関と取り組んできた。松を素材にした水車は直径3メートル、幅45センチ。設計は北桑田高校森林リサーチ科の3年生が担当し、製作は専門の大工が行った。小屋は面積約19平方メートル、生徒たちが材料を加工。9月11日~13日にかけ生徒や地元の人らが協力して水車を組み立て、小屋も完成させた。総事業費は約300万円。杉山区長で名水の里杉山理事長の松岡良啓さん(62)は「以前ここには3基の水車があった。水車精米は時間がかかるが、熱をもたずおいしいお米がつきあがる。名水で育てた水車米として販売をし、耕作地が増えることにもつながれば」と話し、精米以外にも発電に活用もと夢を広げている。今後は水車に杵と以前使っていた臼を取り付け、11月の収穫祭で完成式を開いて使い始める。

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