オルゴール療法セラピールーム 響きの効果医療に活用、岸本病院が全国初 【舞鶴】
投稿日時:2009年10月09日(金)
自己免疫力を高めるオルゴールの響きの効果を医療に活用しようと、舞鶴市浜の岸本病院(岸本良博院長)が、全国の病院で初めてとなるオルゴール療法を行うセラピールームを開設した。ストレス社会に対応して、同療法を2007年に外来で導入してきたが、心身の不調を抱える人たちからリラックスできたと反応を得ている。音響効果を高めた桜材の五角形の専用ルームで安らぎの空間づくりを目指す。耳で聞き取れない周波数を出すオルゴールの響きは、オーケストラの生演奏や森の中にいるのと同じ状況といわれ、脳幹などに働きかけ自律神経を整え血流を改善し、自然治癒力を高める効果があることが、最近の研究で解明されている。約30年前に岸本純子副院長は、オルゴールの響きに気持ちが安らぐことに驚き、入院患者にも聴いてもらうと穏やかな表情に変わる経験をした。そして日本オルゴール療法研究所(大阪市)の研究成果を受け、院内の1室を利用しオルゴール療法を行っている。ストレスや高血圧、不眠症など様々な心身の不調を持ち、既存の治療や薬の服用では改善できない悩みを持つ人たちが来院し、頭がすっきりし体調を回復するなど変化が見られるようになった。東京などからも問い合わせがあり、3年間に約70人が療法を受け、確かな手応えを感じセラピールームを作った。同療法を導入する病院は大阪市内に1カ所あるが、専用ルームは岸本病院が初めて。壁と床に桜材を使った五角形のルームを新設。壁などには電磁波の遮断シールを張った。オルゴールはスイス製のシリンダー式を3台、米国製のディスク盤式1台を備え、症状によって使い分ける。檜作りのドーム型のベッド2台を置き、横になって体全体で響きを感じてもらう。岸本副院長は「現代人はストレスが多く病気にかかりやすくなっています。これまでの治療法にオルゴールセラピーを加え、悩みを持つ人たちに元気になってもらえれば」と話している。予約制で1回60~90分。保険は適用されず、費用は1回1500~2000円。
【問い合わせ】電話62・0118、同病院
開設に合わせオルゴールセラピー体験が、10月9、10、11日、同ルームで開かれる。同研究所の佐伯吉捷所長が話す。3日間で計6回。各回20人程度(先着順)。費用は1000円。
【問い合わせ】フリーダイヤル0120・700・704、同研究所
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