大浦小6年生、引き揚げ子供語り部発表へ 10月18日の由良川元気サミットで 【舞鶴】
投稿日時:2009年10月13日(火)
由良川元気サミットが10月18日、綾部市の府中丹文化会館で開かれるのを前に、参加する市内の小・中・高校生たちが準備に取り組んでいる。舞鶴市・引揚記念館近くの平の大浦小学校(坂根登代行校長)6年生20人は、体験者たちから学んできた引き揚げの史実を伝えようと、子供語り部として発表する。大浦小はここ数年、引揚港があった地域の歴史を知ろうと、総合的な学習の時間で学んでいる。今年も6年生たちが引揚記念館の見学、シベリア抑留や出迎えの体験者から話を聞き、感想などを話し合い発表内容を考えた。極寒の地での強制労働の辛さや飢餓の苦しみなどを児童たちが1人1人語り、佐波賀在住の女性から教わった「引き揚げ者を迎える歌」を全員で合唱する。最後に「戦争や引き揚げを見つめ、地域の未来を考えていきたい。引き揚げの歴史を語り続け子ども語り部になれるように学習を続けていきます」と結ぶ。6年生の島田繭実さんは「抑留体験者から当時着ていた服や黒パンを見せていただき、その寒さや飢えの様子がよく分かりました。話をして下さった方たちの思いを伝えたい」と話している。サミットでは三笠小や白糸中、東・西舞鶴高など市内の11校が発表する。
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