舞鶴でトンボ・オナガアカネを下東で初確認 大陸から風に乗って飛来、虫の会の安川さんが採集【舞鶴】
投稿日時:2009年11月13日(金)
ロシアなどからの大陸から風に乗って日本海側に飛来するトンボのオナガアカネが、舞鶴で初めて確認された。丹後・若狭虫の会事務局長の安川謙二さん=余部下=が10月21日、上東で採集した。はるばる海を渡ってくるトンボに、10年越しで出会えることができた。オナガアカネはロシアや朝鮮半島などに生息している。体長は3.5センチほどで、日本のアキアカネより小さい。9月下旬から11月下旬、強い北西の季節風に乗り飛来し、島根県から富山県にかけての日本海側で見ることができるが、太平洋側では記録がない。日本に到着しても幼虫は採集されていないことから、定着していないと考えられている。甲虫調査をする安川さんは、舞鶴にも飛来していると10年前から考え、いそうな場所を教わり採集に出掛けた。10月20日には京丹後市網野町でオナガアカネのメス1匹、同じく大陸から来るタイリクアキアカネのオス1匹、翌21日に上東の田んぼでオナガアカネのオス1匹を捕まえ、後日専門家に確認してもらった。安川さんは「舞鶴とその近辺では確認されていなかったので、1度採ってみたいと思っていた。10月の台風18号の風に乗ってきたのかも」と話す。同虫の会の会報で報告する。
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