収穫の苦労とおいしい料理を味わう 「松尾集落ふるさと共援組織」ゴボウ掘り体験会【舞鶴】
投稿日時:2009年12月01日(火)
舞鶴市松尾の住民と京都大学大学院農村計画学研究室でつくる「松尾集落ふるさと共援組織」(谷義雄代表)が11月28日、松尾地区の畑でゴボウ掘り体験会を開いた。小雨がぱらつく中、市民14人がスコップで土を掘り起こす作業をし、収穫の苦労とともにおいしい料理を味わった。過疎と高齢化が進む松尾地区の活性化を目的に、両者が設立する同組織が集落のあり方や特産のゴボウづくりの試験栽培に取り組んでいる。松尾では火山灰土などを含む土がゴボウの栽培に適し、太くて真っ直ぐで香りのいいゴボウが人気。一方で、収穫には50センチ以上の穴を掘らなければならず、高齢者には重労働になっている。この日は子供や大人、大学院生たちが参加。地元の農家からゴボウを傷つけないように穴の掘り方を教わった。雨で土がスコップや長靴について作業が難しい中、50センチのゴボウが取れると歓声が上がった。昼には地元産の野菜入りのけんちん汁などを食べて体を温め、掘ったゴボウをお土産に持ち帰った。余部上の主婦、太田陽子さんは「松尾のゴボウはとてもおいしい。いつも何気なく食べていますが、こんなに収穫が大変だとは思いませんでした。農家の方の苦労がわかり、もっと値段が高くてもいいのでは」と話していた。
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