映像作家の斉藤さん(札幌市)が子らと共同で作品づくり 3月21日、映像上映とライブ演奏の発表会【舞鶴】
投稿日時:2010年03月16日(火)
北海道札幌市の映像作家、斉藤幹男さん(32)が先週から舞鶴に滞在し、市内の子供たちと映像作品づくりに取り組んでいる。幼稚園での創作活動や小学生がワークショップで描いた絵などを撮影し、それらを組み合わせながら新しい作品を生み出す。札幌と舞鶴の音楽家たちが出演し、映像上映とライブ演奏のミックスする発表会が、3月21日午後4時から北吸の赤れんが6号倉庫で開かれる。市などのアートプロジェクト「まいづるRB」の企画。協力するNPO法人S―AIR(札幌市)の公募で選ばれた斉藤さんが招かれた。舞鶴には2週間の予定で滞在中だ。5年間、ドイツで映像や写真を学んだ斉藤さんは、手描きのアニメーションなど多彩な作品を英国や米国などで発表し、2007年にはスウェーデンのルレオ・サマー・ビエンナーレで最優秀賞を受賞した。昨年から日本で活動している。映像作りの素材を探すため、子供たちの独創的な創作活動に光を当てる童美展で高い評価を受ける倉梯幼稚園とさくら保育園が協力。斉藤さんは園児たちが藁を束ねた筆を使って大胆に絵を描く様子を動画で撮影したり、数十枚の絵を写真に収めた。それらをパソコンに取り込み、いくつもの絵を折り重ね、絵が動き出したりする映像を作り上げる。3月17、18日はワークショップを開き、小学生が描いた絵を撮影する。また、子供たちの絵に舞鶴の風景の実写を合成するために、市内を撮影して歩く。斉藤さんは「子供たちの思いつくまま描く様子は、自由な創作の姿勢を思い出させてくれ、刺激を受けました。子供たちのいろんな絵を出会わせることで新しいものを作るのが僕の仕事」と話している。発表会は入場無料。【問い合わせ】電話66・1096、市政記念館内
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