「芦ノ町池」改修完了で記念モニュメント除幕 与保呂小児童がふるさと学「ため池の学校」卒業式も【舞鶴】
投稿日時:2010年03月19日(金)
京都府が改修工事を進めていた舞鶴市与保呂の農業用ため池「芦ノ町池」で3月16日、工事の完成に合わせて、ため池について学習してきた地元与保呂小の児童たちの「ため池の学校」の“卒業式”と、記念モニュメントの除幕が行われた。芦ノ町池は、明治41年(1908)に地元住民たちによって築造された。旧海軍の水道施設建設に伴う補償費を築造費に充てたという。築造され100年が経過したことから堤などが老朽化していた。府は堤防改修工事に合わせ、平成19年度から与保呂小児童のふるさと学習の一環として「ため池の学校」を開校。児童たちは、郷土の先人たちが築いたため池の仕組みや役割とともに自然環境について学習してきた。記念モニュメントは、与保呂をイメージして、児童や住民らが描いたタイル81枚を組み合わせた絵画(縦1メートル、横2.6メートル)で、高さ0.9から1メートルの台座に設置された。児童たちは、豊かな自然を表す川や山、動植物を描き、住民は地元に伝わる「蛇切り岩伝説」をモチーフとした絵を描いた。卒業式には、与保呂小児童や芦の町ため池改修・周辺整備委員会の地元住民ら約80人が参加。児童たちがモニュメントの除幕をした。タイルの川とホタルを描いた白木千夏さん(12)=6年=は「私たちが100年の歴史のあるため池の記念モニュメントに協力できて光栄に思います。これからもため池と豊かな自然を守っていきたい」と話していた。児童たちは、卒業を記念して、池のそばに20歳の自分に宛てた手紙やクラス写真などを入れたタイムカプセルを埋設した。
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