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舞鶴出身のグラフィックデザイナー・板東さん 自費出版で仕事や趣味の作品を一冊にまとめる【舞鶴】

舞鶴出身のグラフィックデザイナー・板東さん 自費出版で仕事や趣味の作品を一冊にまとめる【舞鶴】

投稿日時:2010年05月11日(火)

 舞鶴出身で、豊中市のデザイン事務所を経営するグラフィックデザイナーの板東省司さん(63)が、これまで製作してきた商品やカタログなどのデザイン、趣味で作った切り絵や書などを約2年がかりで一冊にまとめ、作品集「ban―collection」(B5判変形、153ページ)をこのほど自費出版した。少年時代を過ごした和田中学校や舞鶴湾などのふるさとの風景の作品も収録している。母校の小・中・高校などに寄贈した。板東さんは中舞鶴小、和田中、東舞鶴高校を卒業。高校時代には美術部に所属し絵を描いていた。グラフィックデザインの仕事をしようと大阪市のデザイン専門学校で学び、デザイン事務所勤務で経験を積み、28歳で独立した。約45年間してきた仕事と趣味の作品を掲載し、履歴書代わりの本を作ろうと準備を進めてきた。商品カタログなどの仕事にも活かしている実益を兼ねた趣味の切り絵を多数盛り込んだ。中には五老ヶ岳スカイタワー、共楽公園、フェリー、蛇島など心に残る風景を描いている。「筆遊び」のコーナーでは「桜舞う次はつつじの出番ふるさと舞鶴の花」などの書を紹介した。仕事のコーナーにはアナログ時代に作った一部の作品やデジタル時代の作品を収めている。JAのキャンペーンマーク、会社案内、パンフレット、建築雑誌、製薬会社の商品のラベルやパッケージ、卓上カレンダーなど手がけた多彩な商品がある。また、高校時代に描いた水彩画の自画像も載せた。1000部発行した。販売するつもりはなく、同級生や母校などに贈るなどしたが、購入してくれる人もいる。板東さんは「グラフィックデザインの仕事は何万、何十万部と製造され世に発表されるのが一番の魅力」とし、「舞鶴は私の原点であり特に幼少期を過ごした加津良の海は特別の感慨があります。今後も何かで、どこかで少しでもふるさと舞鶴に役立ちたい」と話している。

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