竹村さん(南田辺)が花手まり作りを楽しむ 誕生日の6月20日、米寿祝い家族が作品展贈る 【舞鶴】
投稿日時:2010年06月15日(火)
舞鶴市南田辺の竹村滋子さん(87)が、色とりどりの糸を使った美しい模様の花手まり作りを楽しんでいる。70歳から始めてこれまでに約300個を完成させた。一針一針と手間と根気がかかっている分、愛着のある宝物になっている。88歳の誕生日を迎える6月20日、家族たちが米寿のお祝いにと作品展の機会をプレゼントする。南田辺の舞鶴勤労者福祉会館(西総合会館内)で、200点の作品を一堂に展示する。入場無料。和裁などを得意とする竹村さんは30代のころ、近所の人から花手まりを見せてもらい、その美しさから自分で作ってみようと思ったが、子育てなどで忙しく機会をなくしていた。そんな中、綾部市内の文化教室で教えているのを知って、70歳から月に1度、電車に乗っていまも通い続けている。ビニール袋に籾殻を入れたものを芯にし、何百回も毛糸を巻いて丸くし、その上に細い糸で何百回も巻いて土台を整える地巻きをする。次に土台を糸で均等に分け、模様をつけるときの目安にする。細かな模様になると212等分にもなる。模様の手順を講師から教わり、一針一針かがる(縫う)。1個の作品は円周30~40センチ。複雑な模様だと完成まで一カ月はかかる。椿や桜などの花柄、星や薫風、クリスマスをイメージしたデザインなど様々。1個完成すると同じものを作って友人にプレゼントすることも。昨年、これまで作った277点を息子の尚行さんがカメラで撮影し、2冊の作品集に収めてくれた。そして米寿の記念にと誕生日を迎える20日に作品展を開こうと、家族たちが密かに準備をしてきた。竹村さんは「同じ巻き方でも違う柄の作品ができたり、作業中は何も考えずに夢中になれる楽しさがあり、完成したときのうれしさは大きい。作品展のプレゼントを知ったときはとてもびっくりしました。これからもできるだけ続けたい」と話している。20日は午前10時~午後3時半。
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