10月17日、由良川元気サミットで 与保呂小5年生たち、ダイナミックな蛇踊り披露 地元の蛇切岩伝説もとに 龍をモデルにした大蛇を住民と児童で合作【舞鶴】
投稿日時:2010年10月15日(金)
与保呂小学校の5年生21人が、10月17日に綾部市の府中丹文化会館で開かれる由良川元気サミット(府中丹広域振興局など主催)で、地元に伝わる民話「蛇切(じゃきり)岩伝説」を、紙芝居を使った劇と蛇踊りで紹介する。踊りに使う大蛇は龍をモデルにした全長約9メートルで、地域の住民と児童との合作。児童10人が担ぎ棒を使って、大蛇のダイナミックな動きの演技を披露しようと練習に取り組んでいる。 民話の物語は、多門院の美しい娘が与保呂の池近くで青年に出会って恋に落ちることから始まる。2人は親の反対で結ばれず、娘は池に身投げして大蛇に変身し、暴れて被害にあった住民たちが困り果て、モグサで牛を作って火をつけ大蛇に食べさせた。 大蛇は熱さでのたうち回り、大岩に激突して3つに切断された。祟りを恐れた村人は頭を与保呂の日尾池姫神社に、胴体は行永のどう田の宮に、尻尾を森の大森神社に祀ったとされる。 与保呂小5年生は総合的な学習で蛇切岩伝説について学び、市民グループが伝説の案内板を設置したり、地元住民が劇化するなど地域の民話を大切にしていることを聞き取った。その学習の成果として元気サミットで発表する。 児童たちは民話のストーリーを紙芝居に描き、その絵をパソコンを使ってスクリーンに上映し、舞台で朗読と芝居も入れて紹介する。その中で娘が変身した大蛇の蛇踊りを披露する。 地域の市民らが龍をモデルにした大蛇を手づくりして協力。舌や牙もあるリアルな頭部や胴体、尻尾などを壁材を特殊な塗料で固めて仕上げ、教諭と児童たちが彩色や、胴体に鱗を思わせる銀色の布を巻き完成させた。大蛇を担ぐ児童たちは、息を合わせてとぐろを巻く動作などの練習をしている。 先頭で頭を担ぐ吉田拓巳君(11)は「頭を動かすのは難しいですが、当日の舞台は広いので大きく動き回るようにしたい」と話す。学校では地域の人たちにも見てもらう機会をつくる予定。 元気サミットでは学習したことを発信する言葉の力の向上を目指し、舞鶴から4小学校、2中学校、東・西舞鶴高校などが参加する。
写真=蛇踊りの練習をする5年生たち
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