京極マリアの生き方知って NPO法人 泉源寺に等身大の石像完成 浅井三姉妹の叔母、キャラクターの愛称募集中 5人の子供を産む、触れて安産祈願に【舞鶴】
投稿日時:2010年12月28日(火)
近江の戦国大名・浅井長政の姉で、晩年を泉源寺で過ごしたキリシタンの京極マリア(1542~1618年)を知ってもらおうと、地元の人らでつくるNPO法人がこのほど、京極マリアの等身大の石造を完成させた。1月9日から放映されるNHK大河ドラマ「江(ごう)」の主人公の浅井三姉妹の叔母にあたる。ドラマの舞台となる長浜市の市民との交流、歴史講座なども計画中。キャラクターの愛称を募集している。 京極マリアは京極高吉(たかよし)に嫁ぎ、安土城で夫とともに洗礼を受けた。息子の内、長男の若狭藩主・高次が亡くなった後の1610年ごろ、次男の丹後藩主・高知の領地である泉源寺に移り住み、庵の此御(こみ)堂で静かに信仰の生活を送った。マリアを「泉源寺さま」と慕っていた村人たちは位牌を作り、此御堂に祀り守ってきた。 キリシタン弾圧の中で信仰を貫いたマリアの生き方を伝えるとともに地域づくりに活かそうと、位牌を安置する泉源寺の智性(ちしょう)院の増田憲嶺(けんりょう)住職(48)や地元住民たちがNPO法人「京極マリア祈りの里」を設立した。 同時代に生きたキリシタンの細川ガラシャなどを参考に、御影石製のマリア像(高さ約150センチ)を同院前に作った。女性らしい曲線が強調され、親しんでもらえるようにとひざまづいた姿をしている。来春完成式を行う。また、市内の主婦が描いたキャラクターのイラストも完成した。 今後は命日の7月1日前後にイベントのほか、マリアや戦国時代を学ぶ講座の開催、地元の遊休農地を活用して農産物の生産と販売、没後2018年までに此御堂の再建なども予定している。 NPO法人理事長の増田住職は「多くの人にマリアに関心を持ってほしい。5人の子供を産んだことから、石像に触れ安産にあやかってもらえれば」と話す。
愛称の問い合わせは同法人(電話62・1130、智性院)
写真左=京極マリアの石像と増田住職
写真右=京極マリアのキャラクターのイラスト
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