みんなの笑顔 広がる場に 森のとけい イベントハウス「笑々のかくれ家」 和の空間に利用次々と【舞鶴】
投稿日時:2011年03月18日(金)
上安のゆっくり茶房「森のとけい」のイベントハウス「笑々(にこ)のかくれ家」が、同店南側に完成しこのほどオープンした。同店のオーナー、磯引典子さん(61)が展示、教室などの会場に気軽に使ってもらおうと開設。市民による手作り公民館ともいうべきスペースで、落ち着いた和の空間に、さっそく自然食や小物づくり、朗読会などの利用の予約が入っている。笑顔が広がる場になればと願っている。 国道27号沿いの「森のとけい」は1階が喫茶店、2階が作品展示のスペースになっている。磯引さんは、作品展を開いた市民たちから教室の会場に使わせてほしいとの声を聞き、同店の営業時間に関係なく趣味や懇親会などでいつでも集れる場所をつくろうと思いついた。 JR舞鶴線の線路をはさんで同店南側に、自身が所有する木造平屋建ての空き家を利用することにし、建築業者に古民家風の改修を依頼。6畳の3部屋をワンフロアにして板張りにし、押入れのスペースにすだれと竹で飾り棚を設けた。床の間には家の庭にあった庭石を運び入れ、中庭風に仕上げた。また、ゆっくりと寛げるように掘りごたつも置いた。台所とトイレも備える。 笑うことが一番大切との思いと、国道からは一見わかりにく場所にあることから、「笑々のかくれ家」と名付けた。2月末にお披露目のイベントとして、福知山マンドリンクラブのメンバーが演奏し、20人を超える人で会場は一杯に。来場者の中にはさっそく利用の相談をする人もいた。 布を使った小物づくりや墨絵教室など定期的な利用のほか、3月19日には母娘による歌と朗読のコンサートも行われる。磯引さんは「人の輪が広がり、笑いの絶えない場になれば。お金をかけなくても知恵を出し合えば楽しいことは増えます」と話す。利用料は光熱費として1人につき300円のみ。
申し込みは森のとけい(電話76・1153、火・水曜休み)。
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