もったいない精神でボール再生 舞鶴市テニス協会・副理事長の有本さん 硬式テニスボール蘇生器を手作りで 面白グッズを次々と【舞鶴】
投稿日時:2011年05月06日(金)
フリーのテニスコーチで、舞鶴市テニス協会副理事長の有本和彦さん(53)=高野台=が、様々な手作りの面白テニスグッズを作製している。中でも硬式テニスボールは打ち続けていくうちに空気が抜け、しかも簡単に空気を入れることができないため、我慢して使うか処分されてきたが、簡単に空気を入れるボール蘇生装置の考案に取り組んできた。低コストの蘇生器が完成し販売も始めている。 フェルトとゴムでできている硬式テニスのボールは、約1カ月も使い続けると空気が自然に抜け、打球も飛ばなくなる。練習と試合での打つ感覚がずれるのを承知で、空気の少ない状態で使い続けるか、クッションがわりに使うぐらいしかリサイクルの使い道がなく、最後は多くが焼却処分されていた。 大学時代から硬式テニスを続ける有本さんは、テニスグッズのカタログにあったポンプ付きの携帯用ボール保管容器を見て、ボールが蘇生できることを知った。日頃からボールの再生法を考えていたため、仕事とする機械設計の技を活かし、約20年前に第1号の加圧保管装置を製作。市販の耐圧ステンレス製容器にボール65個を入れ、徐々に容器内を加圧して保管しておくと元のようなボールに復元できる。 しかし、その容器自体が高価だったため、脱サラしてコーチ業に専念した2年前、大容量の業務用2号機と家庭用の3号機を作った。透明耐圧ホースをらせん状に曲げ、約200個のボールを入れ加圧することで約1カ月で元の状態に。ボールも取り出しやすくした。家庭用は塩化ビニール管を材料に、管の中にボールを入れてふたをしてコンプレッサーで空気を送って再生させる。 今回改良した3号機は、市販の材料ばかりで製作コストは従来から半分以下に抑え、自転車の空気入れで約20回加圧する。空気が漏れにくく1カ月でボールに空気が入る。4メートルの長さの管に62個のボールを収納できる。自分で使うだけでなく、1台3,000~3,500円で販売する。テニス協会のホームページでも紹介したところ、数台が売れた。 有本さんは「だれでも簡単に手作りできます。もったいない精神でボールを育ててもらえれば」と話す。
【問い合わせ】電話090・9701・5777、有本さん
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