子供たちの故障防ごう 舞鶴赤十字病院リハビリ科 野球指導者、選手に講習会 成長期に応じたトレーニングなど学ぶ【舞鶴】
投稿日時:2011年07月15日(金)
野球をする子供たちの肩や肘などの故障を防ごうと、舞鶴赤十字病院リハビリテーション科が、野球指導者を対象にしたコンディショニング講習に取り組んでいる。子供たちにけがなくスポーツを楽しんでもらおうと初の試み。講習にはチームの監督だけでなく選手たちも参加、理学療法士の指導で体を柔らかくするためのウォーミングアップと体幹を鍛えるトレーニングなども体験している。 成長期にある子供たちが成人と同じトレーニングをすると、肩や肘などに負担がかかり投球障害などの故障が起き、同病院でも野球などをする子供たちが故障でリハビリに通っているケースがある。そのため子供たちの体の仕組みや成長期に応じたトレーニング法について、野球やソフトボールの指導者に知ってもらう取り組みを、同病院の理学療法士らが行う 講習会は4回シリーズ。5月から2か月に1度のペースで開き、1回目は投球障害の原因など概要を講義した。2回目の今月には指導者や選手の約30人が参加。関節の動きや、腹筋や腕立ての練習は肩を挙がりにくくさせてしまうこと、姿勢が悪いと肩と肘に負担がかかりやすいなどの説明を受けた。 続いて理学療法係長の水嶋祐史さんが股関節や肩を動きやすくするためのウォーミングアップ法、人の動きの土台となる体幹の筋肉を鍛えるため、仰向きで複式呼吸をしてのトレーニング法などの実技を指導。小学生らの選手たちもボールなどを使って実践し、肩の可動域が広がったことを実感した。 福井少年野球クラブの田畑修志君(福井小5年)は「股関節や肩が柔らかくなりました。きょう習ったことをトレーニングに取り入れたい」と話していた。次回は9月に開催する。申し込み方法など詳細は同病院ホームページに掲載する。
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