大好きな花で元気取り戻す 喜寿と初の故郷展かね 山根さん、永田さん 母娘押し花展 7月16~18日 総文展示室で【舞鶴】
投稿日時:2011年07月12日(火)
朝来中の山根トシ子さん(77)と、愛知県知多郡東浦町に住む長女の永田ますみさん(56)の「2人で描く押し花展」が、7月16日~18日、舞鶴市浜の総合文化会館展示室で開かれる。ふしぎな花倶楽部押し花アーティストの永田さんが、夫の死と自身の病気が重なり畑仕事ができなくなった母親に元気になってもらおうと、押し花を教えてきた。山根さんの喜寿の記念と永田さんの初のふるさと展として計画した。 山根さんは自宅近くの畑で野菜や花づくりに精を出し朝市で販売してきたが、一緒に畑仕事をしていた夫の市衛さんを2007年に亡くし、2年後には自身も股関節の手術をして、これまで通りに野菜づくりができなくなった。気落ちしていた母を励まそうと、永田さんが2カ月に1度のペースで戻り押し花を教え始めた。 手術後は杖をついて歩く山根さんだが、押し花に使う花は自分で畑に花の種を蒔いて育てている。また、近くで野草も採取して押し花に活かす。分からないことがあれば永田さんに電話で聞くなど、熱心に作品づくりに励み元気を取り戻した。花が大好きで活け花をしていたことから、この2年でめきめき上達した。 2人展では山根さんがバラやアジサイ、イカリソウなど様々な花を使って、団扇や色紙、自作の俳句を書いた短冊、掛け軸などの約30点を、永田さんは2010年私の花生活押し花NIPPON大賞で佳作に入選した作品、桜の風景などの押し花絵など約20点を展示する。 山根さんは「花は私の生き甲斐。育てるのも押し花にするのも楽しい。娘と2人展ができ思いがけない幸せな気持ちです」、永田さんは「母の押し花は色の取り合わせや構図が上手でメリハリがあります。初めてのふるさと展を元気になった母との2人展でかなえることができ、とてもうれしい」と話し、来場を呼びかけている。 時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。
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