被災地の園児の願いかなえて 大船渡市から七夕飾りの短冊 青葉中生徒も復興の願い書く 八島商店街で7月9日まで展示【舞鶴】
投稿日時:2011年07月05日(火)
東日本大震災の被災地、岩手県大船渡市の幼稚園児たちが願い事を書いた七夕飾りの短冊と、青葉中学校の生徒や市民が被災地の復興を願って作った短冊が、3本の竹に飾り付けられ浜の八島商店街に設置されている。七夕を通して互いの思いがかなうよう、市民たちが短冊を取り付ける作業を手伝った。 被災地へ文房具などを贈る支援をした余部下の画家、稲岡博さん(61)と、森本町の工芸家、田中光さん(62)が、被災地の子供たちの様子を知る機会にと発案。稲岡さんの娘で岩手県盛岡市に住む麻衣子さんとその知人を通じて、舞鶴市民の協力で田中さんらが、お風呂の芳香剤としてヒノキチップを届けた大船渡市の海の星幼稚園児53人が短冊に願い事を書いた。 同幼稚園は高台にあったため震災の被害を受けなかったが、津波でがれきとなった町をいまもバスで通園している。そんな園児たちが自分の絵などを描き、「消防士になりたい」「警察官になりたい」「おかあさんのようになりたい」などを短冊に書いた。 青葉中学校生徒からも480枚の短冊が寄せられた。「震災のニュースにとても心が痛みました。早い復興を願っています」「皆さんが笑顔になられるように願っています」などの願い事を書いた。この内55枚は同幼稚園に送った。 七夕飾りは八島七条~八条間に7月2日の夜の市から置いている。会場には、同幼稚園から届いた被災地の様子を撮影した写真も紹介されている。展示は同9日まで。 田中さんは「短冊を見て園児たちの無邪気さに救われた一方、毎日がれきを見て過ごす子供たちはどこか無理をしているのではとも思ってしまう。短冊を見てもらって子供たちの気持ちに寄り添ってもらえれば」と話す。 2人は被災地からの依頼で未使用のタオル、バスタオル、タオルケットの提供を呼びかけている。届け先は同10日までに浜のマイコム一階事務所へ。
【問い合わせ】電話090・8757・8143、田中さん
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