「田辺籠城図」2件 戦国の歴史、市指定文化財に 寺内の田中さんと大泉寺が所有【舞鶴】
投稿日時:2012年01月06日(金)
舞鶴市教育委員会はこのほど、市指定文化財に新たに2件の有形文化財を指定した。 2件とも田辺籠城に関する絵図。戦国期の関ヶ原の戦いで、田辺城の城主で東軍についた細川幽斎が西軍の軍勢1万5千に対し、500の兵力で城に立て籠もり50日間戦い抜いた。その籠城戦の様子を示した絵図が後世に残されている。 一点は寺内の田中眞人さん所有で、江戸時代に作成された縦114センチ、横102センチの絵図。籠城方の兵たちの持ち場と攻める側の兵の陣配置が朱と黒の2色で描かれている。 もう一点は倉谷の大泉寺の所有で、江戸時代作の縦120センチ、横90センチ。8枚の楮紙を継ぎ足して1枚に仕立て、緑と青、朱、黒の四色で描かれている。大泉寺は細川家と縁が深く、保存状態もいい。
写真左=田中眞人さん所有の「田辺籠城図」
写真右=大泉寺所有の「田辺籠城図」
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