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被災地へ想い寄せ朗読を 「こだま会」10周年記念コンサート 陸前高田の松の物語上演 5月6日 市政記念館 NHKアナの岩井さんも出演【舞鶴】

被災地へ想い寄せ朗読を 「こだま会」10周年記念コンサート 陸前高田の松の物語上演 5月6日 市政記念館 NHKアナの岩井さんも出演【舞鶴】

投稿日時:2012年04月24日(火)

被災地へ想い寄せ朗読を 「こだま会」10周年記念コンサート

朗読ボランティア「こだま会」(村田功成代表)が、発足10周年を記念した朗読コンサートに向け練習に取り組んでいる。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の1本だけ残った松の物語『希望の木』も取り上げ、被災地に想いを寄せる。2部ではNHKアナウンサーの岩井正さんが朗読と公開レッスンをする。5月6日、北吸の市政記念館で開かれる。  こだま会は2002年7月に結成し、会員は70人。小学校や公民館、老人介護施設などでの朗読、重度身体障害者への対面朗読、視覚障害者向けの録音テープの作成、入門講座などに取り組み、朗読の技術を高め魅力を伝えている。  記念コンサートの1部に会員たちが7編を上演する。その中で今野令子さんと多田弘子さんは、新井満さん作の『希望の木』(大和出版)を選んだ。陸前高田市の海岸には7万本の松林があったが、大震災の津波で奇跡的に1本だけが残った。その松を擬人化して、失意の中から希望と再生、命の絆を紡いだ作品を書き上げた。  2人はグループ内の勉強会のテキストにも使い、中舞鶴小学校などでも子供たちに読み聞かせをした。「最初に読んだ時、自然と涙が溢れてきました。被災地のことを思いながら、被害の記憶が風化しないよう読み続けていきたい」と話す。  このほか中井貴恵・作「わが家のアルバム」、山本茂実・作「あゝ野麦峠」、芥川龍之介・作「羅生門」などを朗読する。第2部では岩井さんが浅田次郎「鉄道員(ぽっぽや)」を読み、続いて指導もする。村田代表は「今後も楽しく仲間づくりをしながら、朗読の力を高めていきたい」と話している。午後1時開演。入場無料。
【問い合わせ】電話62・6731、木村さん

写真=朗読の練習をする会員たち

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