処理費用 復興支援へ使うべき がれき問題考える 母親たち ミーティング【舞鶴】
投稿日時:2012年06月12日(火)
東日本大震災のがれきの広域処理と原発事故による内部被曝を考えようと、母親たちでつくる復興ミーティング「ままコモ会」が6月7日、余部下の中総合会館で学習会を開いた。小さな子供を連れた母親や市民ら約50人が、2人の講師から広域処理の問題点などを聞いた。 被災地の支援活動などに取り組んできた西方寺の今井葉波さんらが呼びかけ企画。阪南大学の下地真樹准教授と、生活協同組合コープ自然派ピュア大阪の黒河内繁美理事が講師を務めた。 下地さんは、がれきの安全性を評価する環境省の会議は議事録をつくっておらず、バグフィルターの実証データも存在しないことなど、あまりにも議論のプロセスが不誠実な点を指摘。1平方メートルあたり数千から数万ベクレルという高濃度の放射能汚染地が東日本にはあり、汚染物質を拡散させないのが処理の原則であり、低線量の内部被曝の危険性を過小評価しているとする。 「今回のがれきの処分費用には約1兆円かかると試算されており、膨大な輸送費を避難を希望する人や安全な食料と水の確保など復興支援に使うべき。福島の被災者は困難な状況にあることを知り、必要な支援を考えるべきだ」と話した。 また、黒河内さんは事前に大波上の最終処分場を視察し、焼却灰による作業員の被曝の危険性があること、一度焼却炉が汚染されれば使えないリスクについて述べた。
写真=問題点を話す講師の下地さん
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