ギャラリー・サンムーン 多彩なアートに光当て 15周年記念展 市民のかけがえのない場に【舞鶴】
投稿日時:2012年07月03日(火)
浜のギャラリー・サンムーン(佐藤保明代表)が、開設から15周年を迎え、多彩なアートに光を当て続ける画廊の歩みをたどる記念展を開いている。多くの作家の作品と資料、案内のDMはがきなども並べ、サンムーンを愛する市民たちと佐藤さんが、かけがえのない場で作品展の思い出話を時間を忘れて楽しんでいた。7月9日まで。 佐藤さんが脱サラして1997年にオープン。第1回目の上村松園氏の作品を皮切りに、ピカソら著名作家、現代美術の草間弥生、人気銅版画家の山本容子、地元や若い美術家たちを紹介し、展覧会は463回にのぼる。 少年時代を舞鶴で過ごした上前智祐さんの作品寄贈を市に働きかけたり、陶芸家の神山清子さんの作品を通じ骨髄バンク運動に協力も。新酒のワインを楽しむ会やコンサートなど多彩な活動も繰り広げ、自ら絵封筒の創作をして市民と交流も続ける。いつも来場者を温かく迎える佐藤さんと珍しいアートに引かれ、ファンにはなくてはならない空間になっている。 これまでの企画展の絵画や陶器、ガラスなど80点、絵封筒、新聞資料なども展示する。開設時から通っている水間の大槻光代さんは「ピアニストのフジ子・ヘミングの多彩な創作や近辺の作家をここで知ることができました。佐藤さんの人柄もあって気軽に立ち寄れ話ができる場です」と15周年を祝福した。 佐藤さんは「市民の皆さんの支えがあったからこそ続けてこられました。アートではお腹がいっぱいになりませんが、生活を潤す大切なもので絶対に必要だと思っています」と話す。入場無料。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。
写真=企画展の思い出を話す市民と佐藤さん(左)
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