便秘解消に! オリゴ糖豊富! ヤーコン地域の特産品に 志楽ダイヤモンド協議会 南米原産の根菜 健康食品として注目 作り手増えて地域に根付く【舞鶴】
投稿日時:2012年10月30日(火)
南米原産のキク科の根菜であるヤーコンを特産品にしようと、志楽地区の自治連合会「志楽ダイヤモンド協議会」(森田諭理事長)が、2008年から栽培に取り組んでいる。ポリフェノール(抗酸化性物質)やオリゴ糖を豊富に含んだ健康食品としても注目されており、徐々に生産も拡大してきた。11月3、4日の舞鶴高専祭で販売する。 ヤーコンは地上部の葉は人の背丈ほどになり、地下にサツマイモのような形の塊根(かいこん)をつける。ナシのような食感で甘みがあり、食物繊維が多く、野菜の中で最もオリゴ糖が豊富とされ、便秘解消や糖尿病予防、免疫機能を高めるなどに効果があるという。生食や炒め物などで食べ、葉はお茶に使える。 南山城村のまちおこしグループの取り組みを視察し種イモを仕入れ、同協議会園芸部会が栽培を開始。5月に苗を植え10月末から収穫し、翌年春まで保存できる。肥料に牛糞を入れ農薬は一切使わない。手間があまりかからず獣害もない。昨年は約100キロを収穫した。 当初は小倉の畑だけだったが、今年から泉源寺にも畑を増やした。苗を安く販売して地域の農家に生産を委託し、買い取りも昨年から実施している。いまでは入手した苗で約30人が育てる。 販売は高専祭や同協議会のイベントで行ってきたほか、舞鶴商工会所青年部がネットでも扱っており、関東からも注文がある。ヤーコンを知ってもらうため、志楽小学校の給食にも一昨年からサラダなどで提供し、児童たちが収穫体験もした。 園芸部長の村瀬義信さん(78)=泉源寺=は「今年は雨が少なかったため少しこぶりになった。栽培法を確立でき地域にも浸透してきた」、副理事長の左近敏伸さん(66)=同=は「人づてに宣伝しているだけですが、販売会には遠隔地から来る人もいます。今後は委託生産を増やしていきたい」と話す。 志楽の農産品を集めた販売会「志楽うまか市」は11月25日、小倉の同協議会事務所で開かれる。
【問い合わせ】電話62・4983、村瀬さん
写真=土から掘り出したヤーコンと同協議会メンバーたち
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