SKY舞鶴クラブ 神崎の魅力 かるたで伝える 閉校した神崎小6年生 絵札、読み札卒業記念に製作【舞鶴】
投稿日時:2012年12月25日(火)
神崎の自然や歴史、祭りなどの魅力を伝えようと、SKY舞鶴クラブ(吉武恭子会長、会員五人)が神崎かるた500セットを作成した。絵札と読み札は、統廃合で閉校した神崎小学校の6年生4人が、蒲江と油江、東・西神崎を歩いて学び、卒業記念に発表したものを利用している。地元の住民や市内の小・中学校などに贈り、来年1月には地区でかるた大会を計画している。 京都SKYセンター主催のシニアイベントリーダー養成講座を修了した市民たちが、同クラブを2004年に設立した。観光企画などに取り組む中、KTRの利用促進のため、神崎の観光マップ作成に協力したことが、神崎の魅力を知るきっかけとなり、それ以後JRの春と秋のハイキング企画で神崎の文化財などのガイド役を務めた。 09年、区民と神崎の歴史を学ぶ合同学習会を実施したところ、神崎小6年生たちも地域のことを知ろうと、同クラブの案内を受け夏休みに文化財巡りをし、翌年の卒業式の前にその成果をかるたにしてまとめ発表。かるたを見た同クラブが、製本して多くの人に手にしてもらおうと、京都府文化力チャレンジ補助事業から20万円の助成を得て製作した。 札は6年生だった大上凌君、左近萌恵さん、佐々木彩さん、森口優弥君の原画と手書きの文字をそのまま使った。ホフマン窯の煙突、槙山から飛び立つハンググライダーなどの絵札に、「にほんかい 行き来していた北前船」「ねがいごと一つかなえる穴観音」などの読み札があり、裏には解説が書かれ、伝承や暮らし、学校生活も紹介している。 吉武さんは「神崎を知れば知るほど、魅力ある地域だと感じるようになりました。学校は平成23年に閉校しましたが、地域が元気になり子供たちが故郷を見直すきっかけにかるたがなれば」と話している。 市内全ての幼稚園や小・中学校、公民館などに配布したいと、12月26日に150セットを市教委に届け、250セットを神崎地区に贈る。残る100セットは同クラブで活用する。1月下旬ごろ、神崎公民館と共催によるかるた大会を元神崎小校舎で開く。かるたは販売の予定はないが、今後お土産品として増刷も検討したいとする。
写真=歴史や自然などを紹介した神崎かるた
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