由良川小3年生 旅するチョウ観察会 神崎海岸にアサギマダラ マーキングで飛来地と交流【舞鶴】
投稿日時:2013年06月14日(金)
丸田の由良川小学校(山口正裕校長)の3年生児童6人がこのほど、東神崎の海岸で、南西諸島などから日本へ北上し、約2000キロ以上を旅するチョウ「アサギマダラ」の観察会を行った。保護や生態の解明に取り組む「舞鶴市アサギマダラの会」(55人)の世話役、村上貴是さん(65)が同行し、捕獲したチョウ8匹の羽根にマーキングをして放した。
昨年のこの時期、神崎海岸に自生するスナビキソウに、北上中のアサギマダラの雄が樹液を吸うため多く飛来している姿が確認された。生態があまり解明されていない珍しいチョウであるため、地域の財産として市民に広く知ってもらおうと、舞鶴・神崎フライトエリア同好会が、同会を設立した。
アサギマダラは一時を過ごすとさらに本州を北上し、産卵を終えて秋に再び南下してくる。舞鶴では9月頃に咲くフジバカマに集まる姿が確認されており、秋は街中でも見ることができる。
児童たちは村上さんのアドバイスを受け、林の中や砂浜に飛んでいるアサギマダラを虫取り網で追いかけた。捕獲すると、鱗粉が少ない羽根に油性のサインペンで日付と校名、同校の電話番号をマーキングして放した。全国の飛来地の小学校などでも観察会が行われ、捕まえた人同士が交流することで、飛ぶルートや速さなどの生態解明につなげている。
この日、4匹を捕まえた岸本雅(みやび)さん(9)は「本物は写真で見るより、模様の形や色がきれいだった。捕まえた人から電話がかかってきて、友達が増えたらうれしい」と話していた。
写真左=「舞鶴市アサギマダラの会」の村上さん(左)から説明を受ける児童たち
写真右=スナビキソウで羽休めする「由ら小」などとマーキングされたアサギマダラ
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