世界ジュニア女子バレーで大活躍 西高の井上さん 日本28年ぶりの銀メダルに貢献 全試合に出場し 87得点【舞鶴】
投稿日時:2013年07月23日(火)
西舞鶴高校女子バレー部3年の井上愛里沙(ありさ)さん(18)=福来=が、6月21~30日にチェコで開催された「第17回世界ジュニア女子バレーボール選手権大会(U―20)」に出場し、日本代表チームを28年ぶりの準優勝に導く活躍をした。同校の福井秀之校長と霜尾季桃(りいど)監督とともにこのほど、市役所を訪れ、多々見良三市長に銀メダル獲得の報告を行った。
井上さんは、日本代表チーム12人中、唯一の高校生選手として出場。身長178センチ、ボールの最高到達点は297センチのレフトのウィングスパイカーで、予選1次リーグ初戦のタイ戦で途中出場し世界デビュー。持ち味のパワー溢れるスパイクを叩き込み、チームの得点力として活躍した。予選リーグ5試合全てに出場し、準々決勝のトルコ戦からはフル出場。
準決勝のイタリア戦、決勝の中国戦でも、チームの中心選手として、試合の流れを呼び込む得点を何度も叩き出した。計8試合で、スパイク70、サーブ13、ブロック4の計87得点をあげ、スコアラーランキングは日本チームトップ、参加20ヵ国の全チーム中でも12位と、メダル獲得の原動力として大きく貢献した。
井上さんは大会を振り返り、「高校生1人での長期遠征は不安だったが、周りの人たちのサポートのおかげで最高のチームになり、メダルがとれた。決勝まで行くとは思っていなかったが、世界ランキング1位のトルコに勝って勢いにのれた。日本は平均身長が4番目に低いが、レシーブ力と繋ぎで勝ち抜けた。地方の高校でも自分の意志をもってやることで世界に繋がったと思う。学んできたことを、来月の高校選抜のタイ遠征で活かしたい」と語った。
霜尾監督は「自分の教え子になってくれて感謝したい。これからも井上らしくやっていってほしい」と言葉を送った。
多々見市長は「期待以上の成績を上げられ、市民の多くが勇気をもらいました。より上を目指してください」と祝福した。市は、井上さんの活躍を多くの市民に知ってもらおうと、8月31日まで市役所本庁に懸垂幕、西支所に横断幕を掲出する。
日本の対戦成績は次の通り。
【予選1次リーグ】日本3―1タイ、日本3―0コロンビア、中国3―0日本、セルビア3―2日本(2勝2敗)【2次リーグ】日本3―0ペルー【準々決勝】日本3―0トルコ【準決勝】日本3―1イタリア【決勝】中国3―0日本
写真=左から、西高の福井校長、世界デビューを飾りメダルを獲得した井上さん、多々見市長、霜尾監督
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