デフリンピック2大会連続出場 舞鶴出身の上田萌さん 卓球女子の日本代表に選出 聴覚障害者のオリンピック メダルの期待高まる【舞鶴】
投稿日時:2013年07月19日(金)
舞鶴出身で日立化成所属の上田萌選手(23)=茨城県日立市=が、4年に1度開催される聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」の卓球女子競技に、2大会連続で日本代表に選ばれ出場する。昨年の世界ろう者卓球選手権で上田さんは団体、ダブルス、シングルスで金メダルを獲得し、今大会ではエースとして活躍が期待される。7月26日~8月4日、ブルガリア・ソフィア市で開かれる。
感音性難聴でほぼ両耳が聞こえない上田さんは、5歳から舞鶴市内の一条クラブで卓球を始め、日星高校で全国高校総体に出場し健常者と互角に戦った。東京富士大学に進学し全国ろうあ者大会で優勝。2009年に台湾で開かれたデフリンピックに出場し、女子団体とシングルスで銀メダルを獲得した。
日立化成に就職して実業団選手としてプレーを続け、実力を伸ばしてきた。昨年の世界ろう者選手権で強豪の中国人選手を破り3冠を達成し、世界チャンピオンに輝いた。この大会の実績によって、日本ろうあ者卓球協会のデフリンピック代表選手の選考基準を満たし、代表に選出された。
上田さんは左利きのドライブ型のプレースタイル。「周囲の応援をパワーに変えて、いままでやってきたことを全て発揮できるようがんばりたい」と抱負を述べている。
小学生時代から上田さんを指導してきた一条クラブ代表の小畑喜生さんは「サーブからショートで崩し、長いラリーで最後に決めるプレーを得意にしている。前回のデフリンピックは金を逃しただけに、今大会には期するものがあると思う。あせらず自分の卓球を貫いてほしい」と応援している。
写真=壮行会で笑顔を見せる上田さん(前列中央)=日本ろうあ者卓球協会提供
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