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大江山に魅せられた男の集大成 82歳の一瀬肇さん 写真展 夫婦で各地の山々歩き撮影 9月22日~24日、市政記念館で開催【舞鶴】

大江山に魅せられた男の集大成 82歳の一瀬肇さん 写真展 夫婦で各地の山々歩き撮影 9月22日~24日、市政記念館で開催【舞鶴】

投稿日時:2013年09月13日(金)

市政記念館で開催

写真と山登りを趣味とする引土の一瀬肇さん(82)が、集大成となる山の写真展の準備に取り組んでいる。いまでも夫婦で冬の大江山や昨秋には白山に登るほど、山が生活の中心になっている。父のふるさとにある大江山の雪が見せる冬の造形美、北海道などの美しい山々の姿を写真で紹介する。9月22日~24日、北吸の市政記念館で開催する。
 若いころからスキーと山登りを楽しみ、20代後半から山の写真を撮り始めた。日本報道写真連盟の舞鶴支部を立ち上げ、幹事を務めた。40代のころに所属団体を離れ、人物や風景など様々なテーマで撮影したが、50歳から好きな山に絞って写真を撮っている。妻の幸子さん(73)も登山が趣味であるため、時には荷物運びのアシスタントを務める。
 大江町が父の出身地で、標高833メートルの大江山には幼いころから親しみ、これまでに1000回以上は登ってきた。撮影を始めたのは20年前から。特に厳冬期、雪が作り出す庇、風によってできる模様など純白の山の姿に魅せられている。
 13キロのカメラ機材などを担ぎ、冬は登りで4時間、帰りは暗くなってヘッドランプの灯りをたよりに下山する。吹雪の時には熊笹の間に入って避難したり、熊に出会うこともしばしば。シャッターチャンスを待つため雪の中に4、5時間立ち続けても、1枚も撮らずに下りることもあるが、「撮れなくても、気持ちがいいほど満足感がある」という。
 2人で好きな北海道の知床連山など山をはしごして登ってきた。兵庫や福井など周辺の低山もほとんど登り、今年は和知など近辺の登山道の整備をボランティアで行なっている。
 8年前に初の個展を開いたが、写真仲間たちから再度勧められ、ここ20年間に撮った写真を展示する。大江山に関する27点、10月で83歳になることから夫婦合わせて156歳までの山歩きのコーナーに33点を出品する。長年の撮影技術や経験を凝縮された写真を選んだ。
 一瀬さんは「いつのまにか生きることが山に登ることになりました。大自然から受けた感動を少しでも写真で伝えられれば。これからも生涯現役で登り続けたい」と話している。写真展は午前9時~午後6時(最終日は午後5時)。入場無料。

写真=出品する写真と一瀬さん

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