震災遺児支援へ多くの力を 高井さんと市民たち23人 10月11日陸前高田市へ マグカップとマフラー、温かい想いと共に届ける【舞鶴】
投稿日時:2013年09月06日(金)
東日本大震災によって岩手県内で最大の被害を受けた陸前高田市の被災者支援を続ける成生の陶芸家、高井晴美さん(49)と市民たちの23人が、10月11日に同市を訪れる準備を進めている。仮設住宅で暮らす人たちに贈ろうと、マグカップとマフラーづくりに協力の輪が広がっている。両親を亡くした震災遺児36人を支援する義援金も届ける。募金の協力を呼びかけている。
自宅のすぐ前に海が広がる漁村で暮らす高井さんは、津波で壊滅状態となった陸前高田の子供たちの力になりたいと、2011年にチャリティー陶展を開き収益金130万円を被災した小・中・高校の楽器購入に役立てた。その後、自身の陶芸教室の生徒や市民たちも募金や支援活動に協力し、昨年10月には25人で訪れた。
陸前高田市役所を通して震災遺児へ送った義援金は、計3回の102万5千円になる。子供たちから「ノートや辞典を買いました」「受験に向けてがんばっています」とお礼の手紙が届いた。
松並木が波にさらわれたため風が強く、寒い仮設住宅で暖かく過ごしてもらおうと、昨年12月から市民たちとマグカップづくりを始めた。マフラーも贈ることにすると、市身体障害者福祉センターを利用する障害者や職員、市民へと編んでくれる人の輪が広がった。
こうした協力者たちと矢作(やはぎ)地区などの仮設住宅を回り、400人分のマグカップとマフラー、農家から寄せられたお米などを届ける予定だ。再開した土産物店などで買い物もして、商店主たちを励ますことにしている。また、志楽小学校4年生71人が手作りしたマグカップも、同市の高田小学校に届ける。
震災遺児への支援も今回取り組もうと、口座を開設した。舞鶴つつじまつり協賛会(光田英明会長)から青葉中学校生徒も協力した募金約8万円や、市民からの募金が高井さんに託された。
高井さんは「町は復興しても、子供たちは大きな傷を背負ったまま生きていかねばなりません。震災時、一番小さな小学1年だった遺児が18歳になるまで支援ができれば。皆さんの温かい想いを届けたい」と話している。
市政記念館内のカフェ 「jazz」に募金箱を置いている。郵便局からでも受け付けている。ゆうちょ銀行「店番448 普通預金 口座番号4056294 加入者名 髙井晴美。
【問い合わせ】電話67・0326、高井さん
写真=市民たちと一緒に作ったマグカップと高井さん
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