八千代館 戦争の現実語り継ぎたい 映画「永遠の0」 高校生招いて試写会【舞鶴】
投稿日時:2013年12月20日(金)
百田尚樹さんのベストセラー小説を映画化した「永遠の0(ゼロ)」(山崎貴監督)の試写会が12月12日、浜の八千代館であった。戦争の現実を知ってもらおうと、高校生に限定した初の企画。作品に込められたメッセージを受け取った高校生たちは、いま生きていることへの感謝や戦争を語りつぐ大切さを感想に綴った。
2004年。進路に迷う26歳の健太郎(三浦春馬)は、ゼロ戦の天才パイロットと言われた祖父の宮部久蔵(岡田准一)のことを調べる。必ず戻ってくると妻子に誓って戦地に赴いたが、終戦間際に自ら特攻に志願して26歳で亡くなった。健太郎は戦友のもとを訪ねるが、久蔵は海軍一の臆病者だったと聞かされる。
試写会には希望した東・西高、日星、舞鶴高専の98人が参加。同館を運営するシマフィルムの志摩敏樹代表が「特攻で亡くなっていった若者と同世代の皆さんに、戦争に向きあってほしい」とあいさつ。高校生たちは主人公が遺したメッセージを、戦友たちが語り伝えるシーンなどに涙を浮かべた。
西高2年の岩﨑結香さん(17)は「生きたいというメッセージが伝わり、戦争を忘れてはいけないと強く思いました。祖父に戦争中の話を聞いてみます」と話した。
映画は12月21日から同館と福知山シネマで上映される。
【問い合わせ】電話62・3583、八千代館
写真=試写を前にあいさつする志摩代表
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