人生の最期お気に入りの衣装で デザイナーのよしださん「おしゃれに自分らしく」 5月17、18日 エンディングドレス展 地域に愛される店に【舞鶴】
投稿日時:2014年05月13日(火)
人生の最期をお気に入りのドレスで着飾っては― 舞鶴市七条中町のデザイナー、よしだ敦子さん(61)が自分らしい旅立ちの衣装を提案している。大切な着物をおしゃれにリメークして、夢と実用性を兼ね備えた洋服へと生前に準備しておく。よしださんと洋裁教室の生徒たちが5月17、18日、北吸のまいづる智恵蔵で開くエンディング・ドレス展で展示する。
2006年から着物のリメークを仕事として手掛けるが、葬儀での最期の衣装に生前のその人らしさを感じないことが多かったため、お気に入りの着物を生前に作り直して準備することを提案し、2012年に京都市内でドレス展をしたこともある。
丹後ちりめんの着物や洋服生地を素材にして、華やかに見えるように胸元にフリルやギャザーをたっぷり使い、手を組んだときも美しくなるように袖口を大きくとる。バラをイメージして真っ赤なドレスで胸元にはケープ状のものを巻いた。
また、どんな体型の変化にも対応でき、着せやすいようにと、袖ぐりに余裕をもたせ、パンツのサイドを開けたり、前開きにして組ひもボタンを採用した。実際に依頼を受けた人がそれを着用して旅立ったり、生徒の中にも夫に着せて見送った人もいる。
よしださんは「8年前に提案したときにはまだ理解してもらえませんでしたが、生前の間に自分の最期を決める終活が認知され、やっと受け入れられるようになりました。ファッションショーも開いて、理解を広げていきたい」と話している。自らも白生地の丹後ちりめんで最期のドレスを用意した。
エンディング・ドレス展にはよしださんが7点、生徒たちが10点を出品する。家族の一員であるペットの犬と猫の最期の衣装も展示する。午前10時~午後5時。入場無料。
【問い合わせ】電話64・4424、よしだ洋裁
写真=着物を華やかに仕立てた洋服とよしださん
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