亀岡以北で唯一の硬式テニスクラブ 初心に戻り普及と育成へ 舞鶴グリーンテニスクラブ 創立30周年 クラブ出身7人全国大会で優勝【舞鶴】
投稿日時:2014年07月18日(金)
倉谷の舞鶴グリーンテニスクラブが創立30周年を迎えた。自前のテニスコートを持つ硬式テニスクラブは、設立から現在も亀岡以北では唯一の存在。開設者でオーナーの寺内寿明さん(66)の熱血指導を受け、全国大会で日本一に輝いたクラブ出身の中高生ら7人が生まれた。クラブメンバーの約60人が7月12日、同クラブでの記念式典に出席し、30周年を祝った。大学時代に招かれた米国の家族がテニスをしていたのを見て始めたのがきっかけ。脱サラして1984年の35歳で府北部から日本一の選手を育てようとクラブを開設。最初は他のコートを借りながらの運営だったが、86年からいまの場所にコートを造成した。6歳~16歳のジュニア、一般社会人も受け入れ、現在は1週間に約100人が地元舞鶴以外に小浜、豊岡などからも通っている。施設も徐々に手作りで整備し、土のコートが4面、室内コート2面を備える。照明も設置して夜間も練習できる。教え子でもある大滝直義さんが10年前からコーチを務めている。基本を大切にした指導の元、全国小学生テニス選手権で優勝した福井由佳・久美・恵さんの3姉妹をはじめ、クラブから強豪高校へ進学した石渡隆通さん、山中真央さん、寺内さんの長男の寿雄さんらが中高・大学でダブルスや団体などで日本一になった。寺内さんもシニアのアジア都市対抗戦で優勝し、10月にも韓国である同大会に5回目の出場をするなど現役を続ける。前向きな人柄とテニスで交友も広がり、カナダ・バンクーバーで日本から移住した男性と知り合い、数カ月に一度、同クラブでテニスを楽しむ人もいる。式典では前舞鶴市テニス協会会長の東章さん、社会人会員1号の岡昭二さん、ボランティアでコート整備を手伝う小森実さん、また全国大会や関西大会で活躍したクラブ出身の選手たちに、寺内さんが記念品を贈った。続いてプロ選手の右近憲三さん(ダンロップ)が祝辞を述べ、出席者たちは食事をしながら歓談した。寺内さんは「家族でできるテニスはいいなと思ってすぐ教わりました。テニスのおかげで、普段出会えない人たちと知り合うことができ、人の輪が広がった。これを節目に初心に戻ってこれからもテニスの普及に務めたい」と話していた。
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