竹活用ネットワーク協議会 金剛院の放置竹林を整備 モデル地区で 竹粉利用などへ【舞鶴】
投稿日時:2014年10月14日(火)
林業者や市民たちでつくるまいづる竹林整備・竹活用ネットワーク協議会が、紅葉の名所で知られる鹿原の金剛院で竹林整備に乗り出した。伐採した竹はオブジェに利用したり、粉砕機でチップにして活用するなどを検討している。舞鶴市内は府内で約1300ヘクタールと最大の竹林面積があるが、山の持ち主の高齢化などで手入れがされず里山まで拡大している。こうした放置竹を整備しようと、森林組合や行政などが連携して今年6月に同協議会を設立した。金剛院にある20年以上放置された約0・4ヘクタールの竹林をモデル地区として、今月から3年かけて整備に取り組んでいる。協議会メンバーや林業者たちが、間隔を保ち若い竹を残して古い竹を伐採し、粉砕機でチップにして竹林に撒き、下草を抑制するのに役立てる。これまで計100本を伐採し、今年はあと1、2回作業を行なう。同協議会役員の橋本泰弘さんは「紅葉を見に訪れる観光客にも竹林整備をPRできれば」、会長の川勝邦夫さんは「ペレットをさらに細かくして荷物を置くパレットの試作品を開発した。竹炭や竹粉の農業利用なども進めたい」と話している。また、同協議会メンバーの舞田宗孝さんは河辺由里の田んぼで、今年から竹粉を入れて土壌改良剤として活用する。5月10日に10アールあたりの田に乳酸菌発酵させた竹粉50キロを散布し、代かきをして水を溜めてしばらく置いた。乳酸菌は草の種の発芽を促進させる働きがあり、発芽した種が浮いたところで水を抜いて種も流した。5月25日に田植えした後は深水で管理。一度も草取りに田に入っていないが、草は少なかった。稲を収穫した舞田さんは「稲の出来栄えはまずまずだった。この方法を広げていきたい」と話していた。
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