江戸期の竹屋町の人情知って 舞鶴地方史研究会 4つのエピソード発表 11月23日、集会所で 菅原さん 文書調査成果元に 「町の運営の記録 具体的で面白い」【舞鶴】
投稿日時:2014年11月21日(金)
竹屋町の町の運営などに関する文書調査の成果を市民に知ってもらおうと、舞鶴地方史研究会が古文書からみた江戸時代の竹屋町の人々について発表する。千葉大学名誉教授の菅原憲二さんが地元の歴史研究家らとともに2006年から文書の調査にあたり、史料集などを作成した。町の事件と人情が伝わる4つのエピソードを紹介する。11月23日午後2時~同4時、竹屋町集会所で開く。近世都市の運営を研究する菅原さんは2001年~04年、平野屋町の文書約600点を調査し目録を発行。続いて06年から竹屋町の江戸期後半から現代までの文書約4000点を対象に、学生たちとの夏期合宿などで調査をしてきた。町内の住民や地方史研の会員たちも協力し、目録カードの作成などを手伝った。11年に竹屋町文書目録、13年に史料集を発行した。竹屋町の文書調査は現在も続いており、11月にも菅原さんが同集会所を訪れ、地方史研の廣瀬邦彦さんらと、調査が残る文書の目録カードづくりをしたり、蔵に保管されていた船箪笥を見つけた。竹屋町は江戸時代、城下町の中心的な町として栄えた。高野川の河岸に西廻り航路の北前船が着岸し、物資の集積地として多くの豪商が店を構えていた。5つの組ごとに集会を開き、市民権がない若者たちが祭礼などの要求を実現するための手続きの方法など、特徴的な町の運営などがわかった。菅原さんは「町の規模が大きな竹屋町での運営の記録が、具体的にわかって面白い。文書の7割は近代のものが占め、戦争中の町内の動きも伝わってくる」と話している。発表会のテーマは「竹屋町に届いたお尋ね者手配書」「19歳の娘が清水の舞台から飛び降りたわけ」「名をなのらずに竹屋町に借金に来た男」「立ち往生の西国巡礼者に竹屋町の救いの手」。だれでも参加できる。参加費は竹屋町の住民は無料、そのほかの市民は300円。【問い合わせ】電話75・1626、加藤さん
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