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全国デザコンで審査員特別賞 旧丸山小の活用への糸口提案 空間部門で 校舎眺める「みんなの小屋」を【舞鶴】

全国デザコンで審査員特別賞 旧丸山小の活用への糸口提案 空間部門で 校舎眺める「みんなの小屋」を【舞鶴】

投稿日時:2014年12月12日(金)

 市内に唯一残る木造校舎の旧丸山小学校=三浜=の活用をテーマにした、舞鶴高専デザコン部の森下泰地さん(建設システム工学科4年)、佐藤拓巳さん(同3年)、竹内正彦さん(同2年)のチームが、このほど熊本県八代市で開催された「全国高等専門学校デザインコンペティション2014やつしろ」の空間デザイン部門で、審査員特別賞を受賞した。作品は「唯一の景色~丸山小学校活用プロジェクト~」で、丸山小と向き合うきっかけとして、地域住民と一緒に校舎全体を眺められる「みんなの小屋」を製作し、小屋に集って話し合うことで活用への糸口を生み出していくことを提案。相談役として河崎克伸さん(同5年)も協力した。建築を題材にした作品が唯一であったことと、継続できる点が審査員から評価された。予選通過後も、丸山小の保存・活用に取り組むNPO法人・赤煉瓦倶楽部舞鶴(馬場英男理事長)のメンバーや、管理する三浜・小橋両地区の住民と話し合いを続け、小屋の大きさやデザインを修正。プレゼン用ポスター(A1サイズ)も作り直し、小屋(20分の1)と、校舎を含む周辺(200分の1)の模型を製作して本選に臨んだ。小屋は校庭の南西側に建設し、仮設申請がいらない9・89平方メートルの床面積にした。前方5・3メートル、後方3メートルの台形で、6~7人が入って校舎を眺めることができる。床や壁に使うベニヤ板の表面に校舎の廃材をかぶせ、小屋後方にバイオトイレを設置することも提案した。3人は受賞後に丸山小を訪れ、馬場理事長らに報告を行い、小屋の建設場所に実寸大の縄張りも行った。今後も改良を加え、来年4月から作業に入り、夏までの完成を目指す。リーダーの森下さんは「優秀賞を取れなかったのは残念だが、初めての経験を実現したかったので受賞できてうれしい。これからも地域との繋がりを大切にして活動していきたい」と話していた。

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