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2月8日投開票 舞鶴市長選挙・公開討論会 現職と新人、持論ぶつける 市の魅力、人口減、子育てなどで【舞鶴】

2月8日投開票 舞鶴市長選挙・公開討論会 現職と新人、持論ぶつける 市の魅力、人口減、子育てなどで【舞鶴】

投稿日時:2015年01月30日(金)

立候補予定者の2氏が意見を述べ合った

 任期満了に伴う舞鶴市長選挙(2月1日告示、8日投開票)に立候補を予定している2氏による公開討論会(舞鶴青年会議所主催)が1月27日夜、北田辺の市民会館であった。現職で2期目を目指す多々見良三氏(64)=自民、公明、民主推薦=と、新人で共産党舞鶴地区委員長の山内健氏(46)=共産推薦=が、舞鶴の魅力発信、人口減・少子高齢化対策、教育分野などで持論を述べ合った。討論会はコーディネーターの橋本雅史さんが5つの質問をし、2人が自分の考えを答える形で進められた。その考えに対して橋本さんと2氏が互いに質問し議論を深めた。舞鶴の魅力を発信するビジョンの質問では、多々見氏が「32歳で舞鶴に来た私はこの地域の魅力を客観的に見ることができる。豊かな自然、歴史、伝統文化を磨いて全国に発信する。そのことで平成15年に比べ観光客は現在倍になり、定住する若者も増えてくる」、山内氏は「舞鶴には魅力ある地域資源があるが、住民が根をおろして暮らしている大元があってこそだ。イベントのツールに力を入れる政治でなく、舞鶴の人たちが生き生きと暮らしていけるよう応援する市政に転換を」と述べた。国政と地方自治との関わりについて、多々見氏は「市長には8万6000人の住民を守る役割がある。国と地方とは役割がまったく違うが、地域に不利なことが国で決まれば、改善などを府や国に申し入れる」、山内氏は「地方自治体と国は対等の立場。国のTPP参加で農漁業は打撃を受け、消費税増税で中小企業は負担増となっている。国の悪政から住民を守る防波堤となる市政にしたい」とした。子育てと教育への考えでは、多々見氏は「子供たちが自立・自律して生きていくために、子供たちの得意なところを伸ばし、学力が必要な仕事に就きたい子には自分のいまの学力がわかるようテストで示し、勉強が遅れている子にもしっかりサポートをする」と述べた。一方、山内氏は「子育てと教育は一体のもの。市は舞鶴の全ての子に責任を負うべき。一部の学力優秀な子へのサポートでなく、一人一人に即した教育環境を整備し、『舞鶴市に大切にしてもらった』と感じるような支援をしたい」と語った。原発の安全対策では、多々見氏は「将来的には脱原発に向かうべきだが、即止めるのは舞鶴にも原発で働く人が1000人もおり不可能。原発がなくても大丈夫なシナリオができるまで粘らないといけない」、山内氏は「福島では汚染水が増え、12万人が避難生活を強いられている。原発は現在稼働していなくてもエネルギーは賄われている。原発の再稼働を認めずゼロにするのが最大の安全対策」と両者は違いを見せた。

多々見氏 4年間の実績と地方創生訴える

 多々見良三氏は加佐や大浦、東・中・西地区ごとで決起集会を開き、舞鶴版地方創生などの取り組みを訴えた。1月23日の中田の大浦会館での集会では、多々見氏は医療問題や学校給食などの実績を示し、「4年間の取り組みを土台に交流人口300万人、経済人口10万人を実現させたい」と述べた。また、山田啓二府知事も応援に駆けつけ、支援者たちは「前回の得票を上回る票をとり、今後の市長の推進力に」と支持を呼びかけた。

山内氏 市民の暮らしを応援する市政に

 山内健氏は1月25日、南田辺の西総合会館で決起集会を開き、市政の転換を訴えた。集会では、出馬を要請した「みんなで〝市民参加の舞鶴〟をつくる会」が、山内氏への支援を呼びかけた。山内氏は、原発再稼働や集団的自衛権に反対することを強調。現市政の病院再編や観光振興策、国保料や介護保険料の値上げを批判し、「国にはっきりものを言い、市民の暮らしを直接応援する市政に転換する」と支援者らに訴えた。

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