籠城戦エピソード にぎやかに 5月23、24日 第24回細川幽斎田辺城まつり 子供歌舞伎初めて再現 講談、武者行列、和太鼓演奏など【舞鶴】
投稿日時:2015年05月19日(火)
第24回まいづる細川幽斎田辺城まつり(同実行委員会主催)が5月24日、南田辺の舞鶴公園一帯で開かれる。田辺藩の城下町として発展した歴史を伝えるイベントとして、市外からも多くの観光客を集めている。今年は初めて子供歌舞伎を再現し、明倫小の6年生たちが田辺籠城の場面を演じる。城下町だった地域の歴史をまちづくりに活用して賑わいを生み出そうと、田辺城城門の再建を機に、西地区の住民たちがまつりを始めた。田辺城を築いた細川幽斎が1600年の関ヶ原の戦いの2カ月前、500の兵で城に立て籠もり、西軍1万5000を釘付けにし徳川方の東軍を優勢に導いた籠城戦や、古今伝授の継承者である幽斎を助けようと、後陽成天皇が使いを三度送って和睦を勧めた史実などを、小芝居や行列などイベント仕立てで紹介している。23日は前夜祭。同公園で午後6時開会。みつる幼稚園園児たちによる「田辺八景めぐり」、明倫小5年生14人が講談「田辺城籠城の一席」、よさこいグループによる踊り、市内10の幼稚園・保育園の子供たちが作った絵灯籠の点火などをする。24日の本日は午前9時に城門前で開会式、武者などに扮した人たちが芝居仕立てで籠城を開始する。同10時に古今伝授の場面を演じる。同11時から勢揃いした寺内、魚屋、新町、竹屋の芸屋台の前で、明倫小6年生13人が田辺籠城を題材に子供歌舞伎を演じ、武者行列が出発する。芸屋台は江戸期に朝代神社祭礼で使われた山車で、子供が歌舞伎を演じながら町を練り歩いたとされ、昭和30年ごろまで祭りに参加していたという。講談と子供歌舞伎に向け、明倫小の5、6年生たちは希望者が春休みから練習を始めた。語りや幽斎、ガラシャ役に扮して台詞を覚え、気持ちを込め抑揚をつけながら声を出していた。6年生の櫻井悠花さん(11)は「和歌を読むのが難しいですが、ガラシャになりきって演じられるようにしたい」と話していた。正午に武者行列が戻り、午後1時から4つの和太鼓グループが演奏を披露する。同3時の閉会までの間、公園ステージでは市民たちがソーラン節や太鼓演奏を繰り広げるほか、野点、物産展、野菜市、甲冑試着、献血、露店などのコーナーも並び、まつりを盛り上げる。雨天の場合は内容を変更して西市民プラザで行なう。
【問い合わせ】電話75・0933、舞鶴商工振興会内の事務局
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