紫陽花プロジェクト 城南中生が車いす寄贈 アルミ缶回収で入居者用を購入 グレイスヴィルへ【舞鶴】
投稿日時:2015年06月09日(火)
舞鶴市、城南中学校(秋原栄人校長、生徒544人)の生徒たちが6月2日、布敷の特別養護老人ホーム・グレイスヴィルまいづる(淡路由紀子施設長)を訪れ、アルミ缶回収で購入した入居者用の車いす1台を寄贈した。同校は伊佐津川の美化活動などのボランティア活動を「紫陽花(あじさい)プロジェクト」と名付け取り組んでいる。きっかけは、1988年に急性骨髄性白血病で亡くなった少年が行永の舞鶴医療センターの病室の窓から見守り続けていたアジサイで、同校の門をくぐりたかった少年の夢を叶えようと挿し木が正門横に植えられ大きく育った。同センターの看護学校校舎前にも株分けされ、看護と命の大切さを伝える象徴になっていることから、思いやりの心をもとうと名付けられた。活動の一環のアルミ缶回収は4年目で、車いすの寄贈は同センターから始まり、引土の介護老人保健施設すこやかの森に続く3施設目。1年かけて生徒や地域住民らが持ち寄り、3万6000個をリサイクル業者で現金化して車いす1台を購入した。贈呈式には、生徒会の8人と同ホームの入居者やスタッフ約30人が参加。生徒たちから車いすが贈られ、入居者の大滝喜美子さん(96)が「愛のこもった車いすをありがとう。大切に大切に使わせてもらいます」と感謝の言葉を述べた。生徒会長で3年の千葉晃弘君(14)は「地域の人たちの力で贈ることができたので、毎年続けて地域に貢献していけたらうれしい」と話していた。
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