舞鶴ウイルス性肝炎を考える会 被害患者の声聞いて リーフレット作成 医療機関に配布 命を尊重する医療体制を 手軽に読んで理解深めて【舞鶴】
投稿日時:2015年08月12日(水)
肝炎の被害患者の実態を知らせ、支援の輪を広げるため、「舞鶴ウイルス性肝炎を考える会」(三宅あき世話人代表、会員39人)が、手軽に読んでもらえるリーフレット600部をこのほど作成した。患者本人が精神的・肉体的・経済的に苦しい闘病を続ける様子や、再発の恐怖におびえる日々などを短い文章で語っている。医療機関などに無料配布する。B型肝炎は集団予防接種での注射針の使い回しで、C型肝炎は汚染された血液製剤の使用など大半が不適切な医療行為による感染と言われ、放置すると肝がんへと進行する。患者団体による訴訟で国の肝炎基本法が成立したが、カルテがないため訴訟で救済された原告もわずかしかいない。同会は2012年には手記集500部を作り、高額な医療費や偏見に苦しむ声を伝えた。昨年は会員が実名で出演して闘病の苦しさを語るDVD300枚を作成し配った。しかし、8人の会員が亡くなり、重症化して活動できない会員も増えている厳しい現実を前に、手軽に手に取ってもらえるリーフレットを企画。支援会員の阪本みさ子さんがパソコンで作成・プリントし、会員たちで折るなど手作りした。 リーフレットはA4版で四つ折り。8人の患者と妻を亡くした遺族が体験を綴った。「安心して治療が受けられ、命を尊重する医療体制を国や行政に切に望みます」「感染判明から13年後に肝臓がんが見つかり、大阪の病院で5回目の手術を受けたが遠方で負担が大きい。府北部に専門の医療機関を」「希望のない、納得のいかない毎日を生きている」など率直な想いを伝えた。同会の入会の案内、連絡先も書いている。三宅さんは「病院の待合室に置いてもらい、待ち時間に読んでもらえるような簡単な形態にしました。肝炎患者のことが忘れさられないよう、考えてもらえるきっかけにしたい」と話している。希望者にも無料配布する。【問い合わせ】電話78・9133、三宅さん
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