日中友好に大きな貢献 西田さん、市民交流に取り組む 大連交流協会から栄誉証書 中国の北京語言大学で学ぶ【舞鶴】
投稿日時:2015年08月28日(金)
舞鶴・日星高校出身で、中国の北京語言大学で学ぶ4年生の西田聡さん(22)=北京市在住=が、中国と日本との市民交流に長年取り組んできたことが評価され、このほど大連中日文化交流協会から、顕著な貢献のあった人を対象にした栄誉証書を贈られた。日中の友好の懸け橋になろうと、中国語や歴史、文化を学ぶだけでなく、最近では中国の伝統的な芸能にも入門し披露している。(青木信明)西田さんは小学3年で、地元吹奏楽団「中筋サウンドハーモニー」のメンバーとして大連市を初めて訪問したのをきっかけに、中国語を学び始めた。夏休みには大連市の明星小学校に短期留学し友達の輪も広げた。中国語の力も身に付き、中国・重慶市での中国語コンテストの最優秀ネット人気個人部門で3位に入賞、中国知識コンテスト(中国大阪総領事館など主催)で1位になった。何度も大連市を訪問する中、現地の市民たちを前に西田さんは日舞やお茶のお手前を披露し、日本文化を紹介することにも務めた。そうした交流が認められ、大連市人民政府外事弁公室対外友好協会から「中日青少年交流友好使者」の「栄誉証書」を受けた。話術で客を笑わせる中国の伝統的な話芸である相声(そうせい)の大家、丁広泉(ていこうせん)さんに、大学入学後の13年に弟子入りし、いまでは現地の福祉施設や刑務所などを慰問している。そうした姿が大連市のメディアで取り上げられた。こうした取り組みもあって、4年前に同交流協会から栄誉証書を贈られたが、今回は顕著な活動があった人を対象にした突出貢献賞を受けた。西田さんは「日本と中国の間の戦争が残した心の傷は70年経っても消えない。普段の民間交流をすることで友好を深めることに役立ちたい」と話している。現在、同大学で学ぶ日本人や留学を終え日本に戻った学生たちと結成したOB会で、会長を務めており、本当の中国の姿を伝える活動もしている。
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