被災地支援 市民とともに 10月15~17日 岩手県陸前高田市へ 高井さん、4回目のバス企画 植木鉢、新米の提供など協力受け【舞鶴】
投稿日時:2015年10月06日(火)
岩手県陸前高田市の被災者支援を続ける舞鶴市成生の陶芸家、高井晴美さんが今年で4回目の支援バスを企画し、総勢20人が10月15日~17日、同市の保育園や仮設住宅を訪れる。被災者と交流を続ける志高の岡田保育園職員や市民らが、被災地に届けるため植木鉢を作ったり、農家が新米を提供するなど協力している。(青木信明)2011年の東日本大震災直後、高井さんはチャリティー作品展の収益金を、被災した小・中・高校の楽器購入に役立てた。翌年から毎年、陶芸教室の生徒たちの協力を得て、希望者とバスで同市を訪れ、マグカップの寄贈や震災遺児への義援金の寄付などを続ける。昨年、同市の下矢作(やはぎ)保育園などに、倉梯第二小学校児童が作った植木鉢を届けたところ、子供らしいかわいい作品が気に入られたことから、今年も同保育園などに50鉢の植木鉢を贈ることにした。高井さんが陶芸指導で訪れ、物資の提供などで協力する岡田保育園に植木鉢づくりを依頼し、保育士と保護者の16人が動物などの飾りを付けた16鉢を完成させた。支援がきっかけで岡田保育園と下矢作保育園は交流が始まった。2013年の台風18号による洪水で岡田保育園が被災した時には、下矢作保育園からリンゴや絵本が届いた。岡田保育園は昨年に続いて今年も2人の保育士を、支援バスに派遣する。近隣の農家も新米を提供した。岡田保育園保護者の羽賀仁希さんは「受け取ってくれる子供たちに喜んでもらえるように作りました」、園長の北川三和子さんは「子供たちの気持ちが明るくなるよう、飾ってもらえれば。これからもつながりを大切にしたい」と話していた。参加する市民も植木鉢を作った。10月13日に福井小学校5、6年生がビオラなどの花を植えて協力する。また、同行するデザイナーのよしだ敦子さんと教室生たちが三角クッションを手作り、被災者に届ける。高井さんは「前回、植木鉢は一つ一つ違っていて見るのも楽しいと好評だった。今年もかわいい植木鉢を作ってもらい感謝しています。いまの復興の現状を知り、どんな支援が必要か考えたい」と話していた。新米1トンと義援金25万円、仮設店舗の自営業者を支援するため、お土産の購入に協力する市民の170万円の注文なども携え、15世帯30人が暮らす矢作地区の仮設住宅や、児童60人が仮設住宅から通っている高田小学校などを訪れる。
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