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7人 笑顔で成人式 「もくもくvillage」祝う会開く 亡き中野さんに喜びを報告【舞鶴】

7人 笑顔で成人式 「もくもくvillage」祝う会開く 亡き中野さんに喜びを報告【舞鶴】

投稿日時:2016年01月22日(金)

晴れ着で記念撮影に臨む7人

 舞鶴市、上福井の障害者支援施設「もくもくvillage」で1月15日、新成人を祝う会が開かれた。19、20歳の利用者7人が着物やスーツに身を包み、保護者や職員たちからお祝いの言葉をかけられ、喜びを笑顔で表した。同施設を中心になって作り上げ、昨年9月に亡くなった中野和子さんに成人になったことを報告した。(青木信明)同施設は2013年に開設され、現在は舞鶴支援学校卒業生ら身体や知的障害のある15人が利用している。リハビリなどの生活介護、就労支援、料理体験などの事業を行っている。開設時に利用を始めた若者たちが20歳を迎え、祝う会を催した。女性たちは和服の晴れ着を着てお化粧をしてもらい、この日に出席した。長水孝治郎所長が「新成人の節目に、周囲の方に感謝の気持ちを持ち、優しい笑顔と温もりのある心で、だれからも愛される大人になってください。きょうはおめでとう」と言葉を贈り、7人がお礼を述べた。相根あかりさん(19)は「着物を着ることができうれしい。みんなと成人式を迎えることができ楽しいです」、野崎千早さん(20)は「スタッフと仲間にお祝いしてもらい感謝しています。きちんとした身だしなみができるようになり、女子会でカラオケにも行きたい」と話していた。障害のある子供と家族でつくるグループ「もくよう会」が中心になって同施設を立ち上げた。その代表だった中野和子さんは若い家族たちの母親的存在で、いつも優しい笑顔で親身になって相談に乗った。孫の池田優香さん(20)も利用しており、成人式で晴れ着を着た姿を楽しみにしていたが、昨年9月30日に78歳で急死した。池田さんは祖母に見てもらおうと、着物姿で仲間とともに記念写真に参加した。

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