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多くの市民来場 のんびり交流 市身障福祉センター内サロン「ぽーれぽーれ」 喫茶、ギャラリースペース設け利用広がる 気軽に集える場に 演奏会、マジックも企画 喫茶運営は全てボランティア 全盲の人も厨房で作業【舞鶴】

多くの市民来場 のんびり交流 市身障福祉センター内サロン「ぽーれぽーれ」 喫茶、ギャラリースペース設け利用広がる 気軽に集える場に 演奏会、マジックも企画 喫茶運営は全てボランティア 全盲の人も厨房で作業【舞鶴】

投稿日時:2011年08月09日(火)

マジック喫茶を楽しんだ会場一杯の来場者たち

 舞鶴市余部下の市身体障害者福祉センター内のサロン「ぽーれぽーれ」に昨年12月の開設以降、来場する市民が増えている。障害者やボランティアだけでなく、同センターの利用者以外の人たちも気軽に訪れ、お茶の時間を過ごす。喫茶スペースで厨房などに携わる運営ボランティアも増え、大正琴コンサートやマジック喫茶を企画するなど、福祉施設の枠を超え新たな交流の場としてにぎわっている。同センター内のこども支援施設「さくらんぼ園」が移転した空きスペースに、障害者だけでなくだれでも訪れてもらえるサロンをオープン。スワヒリ語で「のんびり」という意味の「ぽーれぽーれ」と名付け、約30席の喫茶室やテラス、ギャラリースペースを設けた。約1200冊の書籍と漫画を並べ、だれでも貸し出しできるミニ図書室コーナーも置く。喫茶スペースは、コーヒーなど飲みもの(150円)を中心に提供し、レジや接客などは全てボランティアで運営する。登録者は障害者と健常者に関わらず250人で、午前と午後の交代制で6人が担当。全盲の人も厨房で作業している。これまでセンターを訪れたことがなかった市民が、コーヒーを飲みに訪れている。また、サロンの企画委員が中心になって、ギャラリーや喫茶スペースでのイベントを考えている。6月にはセンターの大正琴サークルで指導する講師がコンサートを開き73人が来場した。続いて聴覚障害を持つ富永安雄さんらによるマジックショーには69人が訪れ、その中に初めてセンターに来た人も。来場者は毎月約1300人を数え、その内約7割がセンターの利用者以外の人で、開設の目的を果たしている。同センターの富永華世所長は「人から人へと口コミで広がり、予想以上に多くの方に利用してもらっています。障害者の方も喫茶スペースでボランティア活動に加わることで自信にもなっているようです。だれにでも楽しんでもらえる場になれば」と話している。利用は年末年始を除く午前10時~午後4時。8月23日午後0時15分~同45分に尺八演奏、8月30日午後0時半~同1時、オカリナとキーボードのミニコンサートを開く。入場無料。

【問い合わせ】電話63・3008、同センター

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