歌声で復興支援を 市内5中学校と3高校 合同で合唱団 3月5日、長岡京市で 震災コンサート出演【舞鶴】
投稿日時:2016年02月19日(金)
東日本大震災からまもなく5年。市内の複数校の中学生と高校生たち50人が合同合唱団をつくり、被災地の中学校合唱部も招かれる復興祈念コーラスコンサートに出演し、歌で交流をする。1日だけの合唱団だが心をひとつにして発表しようと、練習に取り組んでいる。3月5日、長岡京市の長岡京記念文化会館で開かれる。(青木信明)被災地の合唱文化の復興支援を目的にする一般社団法人Harmony for JAPANの主催で、今年が5回目になる。今回は福島県大熊町立大熊中と同県南相馬市立小高中の特設合唱部が招待された。加佐中学校合唱部は昨年初めて出演したが、小高中の生徒が作詞し、教諭が作曲した曲「群青」を聴き、震災を体験した生徒たちが歌詞に込めた思いに感動した。同部顧問の奥村美耶子教諭はこうした時間を多くの生徒が共有する機会をつくろうと、他校の中高生も加えて合唱団の結成をと、舞鶴市合唱連盟の協力も得て昨年12月に団員を募集した。加佐中合唱部27人、青葉、白糸、城南、城北の各校の中学生、日星と東、西高の高校生の総勢50人がメンバー。日星高が練習会場を提供し、舞鶴市文化事業団が日星高音楽講師で合唱グループ「木声会」指揮者の中野紗織さんを指導に派遣して協力している。当日まで5回の日程で、ソプラノやテノールなどパート別や全員揃って合わせる練習に励んでいる。日星高看護科1年の小倉瑛(あき)さん(16)は「まだまだ復興の途上なので、歌で元気になってもらい、これからも復興支援を続けたい」、加佐中合唱部2年の小谷菜結(なゆ)さん(13)は「昨年『群青』を聴いてじーんと胸に響きました。自分のパートを歌いきり、被災地の生徒とも話をしたい」、西高2年の坪倉未帆さん(17)は「いろんな学校のメンバーと歌えて楽しいです。被災地の高校生の思いを会場で聞きたい」と話していた。奥村教諭は「被災地の中高生の力強く前向きな姿に、もっと自分たちにできることをやらなければと感じました。復興支援を歌という形にすることを、生徒たちに経験してもらえれば」と指導にあたっている。3月5日は7団体が出演し、交流の時間もある。舞鶴の合唱団は「群青」「信じる」「ぜんぶ」などを歌う。
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