Uターン就職のすすめ 政策づくり塾 高校生向け冊子 先輩の仕事への思い紹介【舞鶴】
投稿日時:2016年03月15日(火)
舞鶴市政策づくり塾(塾長・窪田好男京都府立大学准教授)の塾生たちが、高校生向けの冊子「MAIZURU WORK NOTE」(A5版、10ページ)を作成した。舞鶴にUターンして働く人にインタビューし、進学などで舞鶴を離れる高校生たちに地元での就職を考えるきっかけ作りの教材になっている。(青木信明)塾は市民や市職員らが政策づくりなどを学ぶ市の事業。4期生12人が昨年5月から講義を受け、各グループで商業施設での絵本の読み聞かせや婚活イベントなどのテーマで調査し、最後に報告会をした。冊子を作成したのは塾生の曽根章嘉さん、後藤俊二さん、山田涼大さん、五嶋仁さん。高校1、2年生の約7割が進学を希望し舞鶴を離れ、再び舞鶴に戻る希望を持つ人は約3割程度で、その理由として「舞鶴に働きたい就職先がない」と考えていることがわかった。そのため舞鶴で働くイメージを具体的に示そうと、Uターンして働く先輩たちの思いを聞き取り冊子をまとめた。金融や教育、漁業、建築業など10業種10人のUターンして働く人に取材し、学生時代の様子、戻るきっかけや仕事への思い、若者への一言を掲載した。また、関係機関の協力を得て60人にアンケート調査し、Uターンして気づいた舞鶴の魅力などの回答も記した。市政記念館での報告会では、曽根さんら4人が活動の経過や冊子を読んだ西高3年生7人と意見交換した様子も発表した。「高校生は冊子から地元にも様々な職種があることを知り、読んだ後では舞鶴を働く場の選択肢の1つに考えていると答えた人が増えた」と効果を紹介、「大人から発信する情報や印象によって子供たちはもっと舞鶴が好きになる」と述べた。冊子は750部作成、市内の高校2年生に配布した。舞鶴での就職を考えるために活用しようと、市は2000部増刷した。総経費は15万円。来年度は中学生にも配りたいとする。関心ある市民にも無料配布する。【問い合わせ】電話66・1042、市企画政策課。
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